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 安倍晋三首相が今夏に出す戦後70年の「安倍談話」を閣議決定しない意向を固めたことに対して、村山富市元首相は24日、「世界中から注目を浴びている。総理個人の談話で出すとなれば、ますます(国際的な)疑念が深まるのではないか」と懸念を示した。

 大阪市内で開かれた、在阪報道各社などでつくる関西プレスクラブの定例会での講演と質疑で語った。

 村山氏は過去の植民地支配と侵略を認め、反省やおわびを盛り込んだ戦後50年の村山談話(1995年)に安倍氏が否定的だとされる点についても「村山談話を認めたくなくて、いちゃもんをつけていたと思う」と指摘した。閣議決定の形に縛られず、自身の歴史観をそのまま談話に反映する考えとされることへの牽制(けんせい)とみられる。

 村山氏は自身の談話を閣議決定した際は「もし閣議で通らなければ、総理をやめるということでやらせてもらった」と振り返り、「総理個人の談話では価値も意味もない。正式に閣議で決めて、出すなら出すとした方がいい」と述べた。(南彰)