インテルは、6月24日に日本の関係者に向けて、デスクトップPC向け第5世代Coreプロセッサー・ファミリーなど、6月2日に追加した“Broadwell”新ラインアップと新規ラインアップで統合したグラフィックスコア「Iris Pro Graphics 6200」の概要について説明会を行った。
インテル チャネル企画戦略室 室長の小澤剛氏は、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーのラインアップについて説明した。従来、“Broadwell”の開発コード名とともに、その末尾に付けるアルファベットで想定する利用目的別に分類していたが、その種別について小澤氏は以下のように紹介した。
モバイルでは、すでにCore Mのブランド名でBroadwell-Yを投入し、次いでTDP15ワットのBroadwell-Uをリリースしている。6月2日に追加した「i7-5950HQ」「i7-5850HQ」「i7-5750HQ」「i7-5700HQ」「i5-5350H」は、ハイエンドノート向けのBroadwell-Hのグループになる。
デスクトップPC向けでは、ハイパフォーマンスでUnLock設定の最上位グループBroadwell-X/KとハイパフォーマンスでUnLock設定ながらTDPを65ワットに抑えたBroadwell-R/Cグループ、そして、メインストリーム向けのBroadwell-Sグループを用意する。6月2日に追加した「Core i7-5775C」「Core i7-5775R」「Core i5-5675C」「Core i5-5675R」「Core i5-5575R」は、すべてBroadwell-R/Cのグループに属する。
なお、米Intelの発表資料では「5th Gen Intel Core desktop processor ("Broadwell-H")」の記述があるが、これについて小澤氏は、「Broadwell-Hファミリーというのがあって、その中に、Broadwell-X/KやBroadwell-R/Cが存在することになっている」と説明している。
小澤氏は、今回追加したBroadwellラインアップの訴求ポイントとして、統合したグラフィックスコア「Iris Pro Graphics 6200」を第一に挙げている。プロセッサーグラフィックスが半分を占めるようになったBroadwellのダイレイアウトを示しながら「14ナノメートルプロセスルールを採用してより多くのトランジスタを搭載できるようになったメリットをグラフィックスコアに割り当てている」と述べ、グラフィックスコアの強化に注力したことを訴求した。
また、LGA1150対応モデルでもTDPを65ワットに抑えたことで、ディスプレイ一体型PCやNUCのようなコンパクトデスクトップPCでもCore i7クラスのCPUを搭載できるようになったこともメリットとして紹介した。
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