台北=鵜飼啓
2015年6月24日01時27分
台湾の中央銀行は23日、第2次大戦終戦70年となるのを受け、「抗日戦争勝利」を記念するメダルと硬貨のセットを来月2日に2万組限定で売り出すと発表した。同行の施遵驊・発行局長によると、日中戦争にちなんだ記念セットを発行するのは初めて。
台湾は終戦までの50年間日本に統治され、大戦中は台湾人も日本兵として戦った。戦後は中国大陸で日本と戦った国民党政権の中華民国の施政下となり、同政権とともに台湾に渡った人たちや親族の間では戦勝を重んじる気持ちが残る。
セットは日本軍と戦った兵士の姿をあしらった記念メダルと50台湾ドル、20台湾ドルの硬貨で、1組400台湾ドル(約1600円)。パッケージには、台湾が日本の植民地となる原因となった日清戦争や、日中間の全面戦争の引き金を引いた盧溝橋事件などの写真や資料が印刷されている。(台北=鵜飼啓)
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