和歌山電鉄(和歌山市)は24日、社長代理で貴志駅駅長、三毛猫の「たま」が22日に死んだと発表した。鼻炎のため先月から療養中だったが、22日午後7時10分に急性心不全のため永眠したという。16歳で、人間なら約80歳という。
同社は「快方に向かっていると喜んでいただけに、いまだに信じられません。和歌山電鉄としては、社長代理ウルトラ駅長たまちゃんの偉業をたたえ、社葬を持って最大級の敬意と心からの愛情を伝えたいと思います。たま駅長を名誉永久駅長として、永遠にその名を刻み、残したいと思います」との小嶋光信社長の弔文を発表した。社葬は28日12時半から、貴志駅で執り行われる。
たまは2007年1月5日、民間事業者が正式に任命した全国初のネコの駅長として、生まれ育った貴志駅の駅長に就任。その後次第に人気が高まり、最近はアジアを中心に海外の観光客からも注目を集めていた。
たま、小嶋光信、和歌山市