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海自と比海軍 南シナ海で初の本格的な訓練
6月23日 15時47分

海自と比海軍 南シナ海で初の本格的な訓練
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中国が海洋進出の動きを活発化させる南シナ海で、海上自衛隊とフィリピン海軍の初めての本格的な共同訓練が行われ、安全保障分野での連携強化に向けた取り組みに乗り出しました。
共同訓練はフィリピン西部のパラワン島のフィリピン軍基地を拠点に周辺の南シナ海の公海上で行われ、海上自衛隊のP3C哨戒機1機が参加しました。訓練では、遭難した船舶を捜索し救助するという想定で両国部隊間の連携を確認したということです。
自衛隊とフィリピン軍の本格的な共同訓練はこれが初めてで、指揮官の濱野寛美二佐は「いい訓練ができた。来年もできればと思う」と話しました。
今回、訓練が行われた海域は、中国が埋め立てを強行する南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島にも近く、周辺海域では22日からアメリカ軍との合同訓練も行われており、フィリピンとしては中国を念頭に安全保障面での日米との協力関係をアピールするねらいもあるとみられます。
南シナ海では中国の海洋進出を受け、アメリカから一帯の警戒監視活動への日本の協力を求める声が高まっており、今後、自衛隊の訓練などを通じ日本のこの地域への関与が強まる可能性もあります。

中国外務省「緊張を作り出さないように」

南シナ海で、海上自衛隊とフィリピン海軍の初めての本格的な共同訓練が行われたことについて、中国外務省の陸慷報道官は23日の定例の記者会見で「我々は、関係国がこの地域の緊張をわざと誇張したり、ましてや緊張を作り出したりしないよう希望する。関係国は地域の平和や安定に役立つことを行い、それに反することをしないよう望む」と述べました。

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