トップページ国際ニュース一覧中国軍施設に“天安門” パレード訓練用か
ニュース詳細

中国軍施設に“天安門” パレード訓練用か
6月24日 17時14分

中国軍施設に“天安門” パレード訓練用か
k10010126021_201506241713_201506241714.mp4
中国・北京郊外にある人民解放軍の施設内で、天安門に似た構造物が建設されているのが分かり、「抗日戦争勝利70年」を記念するとして9月に実施する軍事パレードの訓練に使うものとみられます。
中国政府は、ことしを「抗日戦争と反ファシズム戦争の勝利70年」と位置づけ、記念の軍事パレードを9月3日に北京の天安門広場で実施する予定です。
23日に記者会見した人民解放軍の高官は、パレードに参加する部隊が北京の訓練基地や周辺の空港に集められ、3か月間の集中訓練を始めていることを明らかにしました。
こうしたなか、北京の北西の郊外にある軍の施設内で、屋根が金色で壁が赤い、天安門に似た構造物が建設されていることが分かりました。施設は警備が厳重で近づけませんが、構造物は壁の大部分がすでに色づけされ、まもなく完成しそうに見えます。
香港の新聞は付近の住民の話として、施設は「閲兵村」と呼ばれ、天安門に似た構造物の前には長さ3キロ、幅70メートルの道路も造られたと伝えていて、軍事パレードの訓練に使うものとみられます。
共産党政権が、10月の国慶節ではなく「抗日戦争勝利」を記念して軍事パレードを実施するのは初めてで、習近平国家主席にはみずからの威信と中国の軍事力を内外に誇示しようという思惑がありそうです。このため、「天安門」の再現には、本番さながらの訓練を重ねて万一のミスを防ぎたいという軍の考えがうかがえます。

関連ニュース

このページの先頭へ