理系の人ならみんな知ってる「キムワイプ」って何だ?
大学の学部は大きく分けると文系と理系に分かれます。筆者は大学の文系学部を卒業してから、かれこれ30年以上になりますが、「キムワイプ」というものが存在することを最近ようやく知りました。なんでも、理系の人ならみんな知っているのに、文系の人はほとんど知らない逸品とのこと。文系ながら理系大好きな筆者、さっそく「キムワイプ」なるものを購入してみました。
ボックスに入った状態で届きました。
大きさは実測で9×11.5×12cm(高さ×横×奥)
「キムワイプ」とは、日本製紙クレシアが販売する、油や汚れをとるための紙製のシートでした。研究室の試験管やビーカーなどの実験器具の清掃に使うのが主な用途だそう。特長は、水に溶けにくく、ティッシュと違って細かな繊維くず(紙くず)が出ないところ。わずかな不純物が結果に影響する実験室では大変重宝するとのこと。
シートの取り出し方はティッシュと同じ。シートを引っ張ればどんどんと出てきます。
1箱に200枚入っています
繊維の違いはご覧のとおり。
ティッシュ(左)と比べるとキムワイプ(右)は、ケバ立ちそうな細かな繊維がないことがわかります
さっそく筆者も使ってみました。ティッシュと比べると表面がざらついた感じがしますが、指で何度こすっても繊維くずはほとんど出ません。試しにメガネを拭いてみました。ティッシュだと、拭いた後に細かなパルプくずが残るのですが、「キムワイプ」ではまったく気になりません。ただし、レンズの表面にキズがつく可能性を指摘する人もいるので、メガネやカメラのレンズで使う時は自己責任でお願いいたします。筆者はまだ使い始めたばかりのためか、今のところ気になるようなキズはついておりません。
コンロの天板も拭いてみました。いつもはキッチンペーパーやティッシュを使いますが、「キムワイプ」のほうがキレイになったような気がします。ただし、縦に長い独特の形状(96mm×215mm)でティッシュよりも小さいので(さらに厚みがない)、広い面積を拭くには向きませんし、水分をあまり吸収しないので、飲み物をこぼした時に使うのもやめたほうがよさそうです。
左は一般的な箱ティッシュで右がキムワイプ。面積は倍以上の差があります
なお、「キムワイプ」(の箱)を使って卓球(キムワイプ卓球)を行う、KTTAなる国際団体もあって、日本支部だけで200人以上の会員がいるとのこと。変わったネーミングと使い勝手の良さから、最近は文系の学生にも人気が広がっているそうですよ。