YU@Kの不定期村

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TwitterはTwitterじゃないけどLINEはLINEだよ

2015-06-24 15:01:09 | 雑記



こんにちは、YU@K(@slinky_dog_s11)です。

「あなたはインターネットを利用したことがある?」Twitter上のアンケートが予想外の結果に』というTogetterのまとめを読んだ。「あなたはインターネットを利用したことがある?」という調査をTwitterで行ったところ、驚くべきことに回答の26.8%が「いいえ」だったというのだ。「紙で印刷してTwitterをやっているのか?」「執事に代筆させてTwitterやってるのか?」などの大喜利もありつつ、わざと冗談でそっちに回答した人もいたかもしれないが、まとめの中に以下のツイートに背筋が凍った。

これって別に笑い事でもなんでもなくて、スマホアプリだけ使っていてLINEやTwitterを「インターネット」と認識できない人は結構いるよって話なんだよな。26.8%は若干高い感じするから標本が偏ってそうだけど

これは結構、当たらずも遠からずと言うか、私の感覚だとどうも正解な気がする。もちろん26.8%の人が全員そうだとは思わないが、この仮説になぞらえて考えると、(最近は総数が減ったかもしれないが)SNSで炎上する若者の思考回路が少し理解できる気がするのだ。

というのも、以前このブログで『一度の失敗で死ぬバカッター社会、中高生はなぜ当然のように炎上するのか? 〜学校と炎上教育の問題点』という記事を書いたことがある。「炎上する奴なんて馬鹿だなあ」と笑って済ませるのではなく、若者にとってなぜ炎上は身近なのかを色々と考察した内容だ。その中で、上のツイートと同じようなことを書いた。

またややこしいのが、LINEとTwitterが同時に流行っているという現状だ。例えばどちらも友人とだけアカウント(ID)を交換していたとして、トーク画面やタイムラインに現れるのは双方ともに友人たちのコメントのみである。ただし、LINEはそこでグループとして“閉じて”いるが、Twitterは全世界に“開いて”いる。目に見えるのは同じ友人たちだけとの世界なのに、意味が全く違うのである。この場合は、Twitterのアカウントに友人同士全員で鍵をかけて初めて近い意味となる。この差が認識できていないと、これまた炎上に繋がってしまう。

「スマホ」や「アプリ」という存在(概念)が急速に流行り、今の若者(主に中高生)にとってはそれが当たり前になってきた。彼らは、「インターネット」というものを、多分感覚で理解していない。仮に頭では分かっていても、肌では分かっていないのではないだろうか。それは知識量という意味ではなく、“全世界と繋がっている”という感覚だ。これが時として非常に便利で、一歩間違えればこの上なく危険だという感覚が、極端に薄い。そして、「アプリ」は「インターネット」とは別で、「インターネット」は例えば「IE」や「Safari」とイコールだと思っている。ブラウザとかいう概念は、おそらくそこには存在しない。

TwitterもLINEも、インターネットがないと成立しない。とっても当たり前のことだけど、ここを「アプリ」という視点で見ると、また変わってくる。「Twitterのアプリ」は「Twitterというアプリ」ではない。あれはあくまで、インターネットにある「Twitter」というほんの一部分のみを見やすくピックアップしたものだ。だから、感覚ではアプリを開いているだけでも、実は全世界と繋がっている。





対して、「LINEのアプリ」は「LINEというアプリ」なのだ。あれはインターネットに間借りしているようなイメージで、全世界と繋がっているけど繋がっていない。承認し合った間柄でのみコミュニケーションを交わすことができる。感覚ではアプリを開いていて、本当にアプリだけで完結している。(もちろん開かれた部分もあるが、Twitterに比べるとはるかに“閉じて”いる)





この両者は、「友達とコミュニケーションを取ろう」という中高生には、一緒に見えるかもしれない。しかし、それが本当は「インターネットのほんの一部」だったり「インターネットに間借りしているようで閉じている」といった感覚が無いから、「友達に見せよう・自慢しよう」というささいな動機で平気で色んなものをアップする。友達間では成立するジョークが、世間では全く通用しなかったりする。彼らにとっては「インターネットのなんか怖くてキモいオタクの人が言ってきた」となる訳だ。自分も「インターネットの人」なのに、その感覚が全く無い。

無理にでも奨励するつもりはないが、別に好きに投稿すれば良いのだ。便利なものは好きなだけ利用してみればいい。だが、それが“どこまで”届くのか、“どこまで”広がっているか、という感覚は、必ず養っておかなければならない。中高生に対する「〇〇という書き込みをしないように!」という学校や親の教育・指導は本質的にはズレていて、本当は「今自分が書き込もうとしているサービスが“どこまで”開いているかちゃんと分かっていますか?」なんじゃないかな、と思う。

(…と、もっともらしく書いてみたけれど、何だかものっすごく当たり前のことを書いている気がする。まあ、その当たり前が分かっていない子が多い、という話なのだけど…)


(あわせて読みたい)
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