連載
» 2015年06月24日 05時00分 UPDATE

Unity 5で無料になった機能の使い方(4):UnityでテクスチャにレンダリングできるRender Textureとオブジェクトに反射光を当てるGlobal Illumination、Light Probe (1/4)

ゲーム開発環境Unity 5の「Personal Edition」では、Unity 4.6以前では有料だった機能が無料で使えるようになった。本連載では、Unity 5で無料になった機能の使い方について解説していく。今回は、テクスチャにレンダリングできるRender Textureとオブジェクトに反射光を当てるGlobal Illumination、Light Probeの使い方について解説する。

[薬師寺国安,PROJECT KySS]

Unity 5で無料になったRender Texture、GI、Light Probeを使いこなそう

「Unity 5で無料になった機能の使い方」のインデックス

連載目次

 Unity 5では、レンダリング先を画面ではなくテクスチャにするRender Textureが無料で使用可能になった。

 「ユニティちゃんライブ」の動画で、背景に表示されている大きなモニターのようなものに踊るユニティちゃんが映し出されているが、このようなことが可能になるのだ(図1)。

 今回は、このRender Textureの使い方と、Render Textureにおける太陽と光の当て方について解説する。これに関連してUnity 5から無料で使えるようになったオブジェクトに反射光を当てるGI(Global Illumination)とLight Probeについても簡単に紹介しておこう。

unity5_4_zu_01.png 図1 Render Textureを使用すると赤い枠で囲ったような表示が可能になる(YouTubeの動画より引用)

Unity 4.5/4.6と本連載における筆者の環境について

 Unity 4.5/4.6の使い方については、連載「ゲーム開発初心者のためのUnity入門」(まとめPDFもあり)を参照してほしい。また、Unity 5での新規プロジェクトの作り方やUnity 4.5/4.6とUnity 5の基本的なメニューの違いについては、記事「Unity Web Playerなどへの書き出し&Unity 4.6とUnity 5の互換性、基本的なメニューの違い」を参照してほしい。

 なお筆者の環境では、Unity 4.5/4.6をインストールしたPCにUnity 5を追加している。機能を紹介するためのサンプルアプリを作る過程や、ローカルPCからのアセットのインポートなど、一部Unity 4.5/4.6の環境に依存している部分もあるが、本連載はUnity 5で無料で使えるようになった機能の紹介がメインなので、あらかじめご了承いただきたい。


Render Textureを使うための準備

 まずは、新規プロジェクトを作成しよう。「Project name」に「Unity5_RenderTextureSample」と指定し、「3D」を選択して「Create project」ボタンをクリックする。

Asset Storeから必要なAssetをインポートする

 今回、Asset Storeから「Import」するのは、下記の3つの無料のAssetだ。

  1. Skeleton Pack(無料)
  2. Ground Textures Pack(無料)
  3. Free Game Music(無料)

 Asset Storeの検索欄に「Skeleton Pack」と入力すると「Import」画面が表示されるので、「Import」する(図2)。

unity5_4_zu_02.png 図2 「Skeleton Pack」を「Import」する

 次に、Asset Storeの検索欄に「Ground Textures Pack」と入力すると「Import」画面が表示されるので、「Import」する(図3)。

unity5_4_zu_03.png 図3 「Ground Textures Pack」を「Import」する

 3の「Free Game Music」については、連載第2回の「UnityのAudio Mixerの再生やボリュームを制御するには」でImportしているので、そちらを参照してほしい。

 これら3つのAssetを「Import」すると「Project」内に「Import」したファイルのフォルダーが作成される(図4)。

unity5_4_zu_04.png 図4 ファイルが「Import」された

舞台を作る

 次に舞台を作っていこう。「Hierarchy」の「Create」→「3D Object」→「Plane」と選択する。「Plane」上に同じく「Cube」を1個配置し、図5のようにサイズを大きくしておく。ただし、「Z」の値は小さくして、厚みを薄くしておく。「Plane」を立てる場合は、「トランスフォームツール」の「回転ツール」を使用する。

unity5_4_zu_05.png 図5 「Plane」上に配置した「Cube」を「回転ツール」で縦にし、サイズを大きくした

「3D キャラクター」を配置する

 「Project」→「Assets」→「SkeletonData」フォルダー内の「skeleton.FBX」を「Plane」上にドラッグ&ドロップする(図6)。

unity5_4_zu_06.png 図6 「skelton.FBX」を配置した
       1|2|3|4 次のページへ

Copyright© 2015 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

@IT Special

- PR -

TechTargetジャパン

ファイルサーバの次をどうする?
Loading

ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)

注目のテーマ

Focus

- PR -

転職/派遣情報を探す

【転職サーチ】SIer/Web企業/新規事業 スマホ開発で、あなたのキャリアを生かす

「派遣・フリーで働くメリット」とは? 活躍する派遣エンジニアの本音

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。