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法医学教室で感染のおそれある事故 20件余
6月24日 4時03分

法医学教室で感染のおそれある事故 20件余
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亡くなった人の死因などを調べるため、大学の法医学教室で解剖を行う医師が、誤って針を自分に刺すなどウイルスなどの感染のおそれがある事故が、最近5年間に全国で20件余り起きていることが、京都府立医科大学の研究グループの調査で分かりました。
京都府立医科大学の池谷博教授などのグループは、亡くなった人の解剖を行う全国81の大学の法医学教室や健康管理の部署などを対象に、去年、アンケート調査を行い、半数以上の45の大学から回答がありました。
その結果、解剖の際に医師にウイルスなどに感染するおそれのある事故が、最近5年間で22件起きていることが分かりました。
内訳をみますと、誤って針を自分に刺したケースが11件、メスで手を切るなどしたケースが4件、血液などが顔や目に飛び散ったケースが4件などとなっています。
また、回答を寄せた法医学教室のうち、顔の部分を覆う防護具を何も使わない場合があるところが8か所、針を消毒せずに水洗いだけで再利用しているところが5か所ありました。
池谷教授は、「解剖の現場は感染に対する意識が低く、一般の治療現場と比べ対策が不十分だ。危険性を十分認識し、感染対策を徹底する必要がある」と指摘しています。

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