2015年6月24日07時42分
取引を装って福島県の農家から米をだまし取ったとして、大阪府警は23日、大阪市中央区日本橋2丁目の不動産仲介業、張東吉容疑者(74)=韓国籍=ら3人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。府警は3人の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、張容疑者らは昨年4月、食品卸会社「心優花(みゆか)」の役員を名乗り、福島・会津地方の米農家の60代男性に「取引先が仕入れを急いでいる。代金は必ず払う」などとうそを言い、ひとめぼれの玄米400袋(360万円相当)を詐取した疑いがある。大阪府内の業者に玄米を約200万円で転売する一方、男性には「社員が金を持ち逃げした」などと言って代金の支払いを逃れていたという。
府警によると、福島や岩手など25都府県の水産、食肉業など80業者から総額約1億3千万円の同様の被害申告があるという。府警は、張容疑者らが東日本大震災後の風評被害で業績が落ち込んだ業者などを狙っていたとみている。
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