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北沢かえるの働けば自由になる日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2015-06-22 モヤモヤはモヤモヤでいいか

変え難きしのびつつ

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いじめの件、その後。

進展があったのか、わからない。息子がターゲットから外れた可能性は高そうだが、それも一時的なことなのかもしれないので、なんとなく見ている。

正直、今はすることがない。やれることと言えば、毎日、息子の様子に注意すること。いつもより若干気を付けて見ているぐらいで、大きく対策をとった感じではない。娘の時の経験を生かして、息子には学校以外で楽しんで過ごせる場を用意するようにしていたので、学校で多少辛いことがあっても、どうにかなるかなと思ってきたんだが。一方で、そういう場があるから、息子は我慢してきたのかなとも思う。

「いじめる相手にブチ切れて、なぐっちゃっうぐらい、アグレッシブだといいのにね」

と大人はよく言っちゃうし、さも、自分らもそうやっていじめを切り抜けてきた気がしているんだけれど、意外とそうはできないものだなと。いじめてくる相手はひとりじゃないし。そんな爆発するまで怒りをため込むぐらいなら、逃げた方がいい。距離を置いた方がいい。そうやってやり過ごすしかないんだよなぁ。


子どもらを見ていて思ったんだが、いじめられる方ができることは、本当に少ない。

「アイツ、なんかむかつく」

みたいなきっかけに対して、対策がとれるか? 無理だろ。

では、いじめる方に対して、何か、対策がとれるのかというと、これも難しいなぁと思っている。

よく「子どもには、悪いことは悪いこととわからせるように叱ろう」みたいな対策が有効みたいに思うが、これも、難しいなぁと。もちろん「暴力は悪いこと」とわかっているから、「集団でそいつの欠点を直そうとする」みたいなことを仕掛けてきたり。大人から叱られないような状況で延々と欠点を言うとか。

はっきりと悪いことと言い切れない、微妙なことを延々と続ける、集団で。

しかも、仕掛けてくる奴らは、「やりたいからやる」んだよねぇ。いじめられる側に立ちやすい子たちは「ああいうのはやりたくない」と思っているけれど、いじめる側に立ちやすい子たちは、「やめて」と言おうが、叱られようが、何回もやる。何度注意されてもやるのは「相手が嫌がろうが、やりたいこと」だから。

そういう、子どもらのやる気を止めるのは、難しいよなぁと。


この間、

「これからは、気を付けて見守って行きます」

と答えた先生たちには、こう言った。

「いじめをなくすには、クラスの環境をどうするかだと思いますよ。いじめる子たちはチャンスがあればなにか仕掛けてくる。先生の見ている前でもう露骨にはやらないと思いますよ」

『相手が嫌がっていることをやり続ける』というのがおかしいと気付かない子たち自身を叱って、いじめを止めようと指導しても無理だから。そういう子がいじめよりも、楽しくやりたがることを与えられる場があればいいかもしれないなぁ。

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