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パキスタン 熱波による死者700人に
6月24日 6時46分

40度を超える熱波が続いているパキスタン南部では、熱中症などによる死者の数がさらに増えて、およそ700人に上り、市民からは電力不足が原因だとして政府への不満が出始めています。
パキスタン最大の都市、南部のカラチでは、先週末から連日、気温が40度を超える熱波に見舞われ、熱中症などで体調を崩し、死亡する人が増え続けています。
地元州政府の保健当局によりますと、死者の数はさらに増えて、およそ700人に上り、およそ5000人が入院しているということです。
州政府は、緊急事態だとして各病院に医療態勢の拡充を指示しているほか、パキスタン軍も、カラチ市内各地に仮設の医療施設を設けて対応を急いでいます。
イスラム教徒が多数を占めるパキスタンでは断食月「ラマダン」に入っていて、多くの人が日中の飲食を絶っていることに加え、電力不足のため、たびたび停電が起き、空調や水道などが思うように使えないことが事態を悪化させているとみられています。
市民からは、電力不足を放置してきた政府に責任があるとの声が出始めていて、野党各党も近く、政府への抗議活動を行うことを決めました。事態が早期に改善されなければ、今後、政府への批判が高まることも予想されます。

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