パキスタン 熱波 で４００人超死亡

6月23日 22時42分

４０度を超える熱波に見舞われているパキスタン南部では、熱中症などによる死者の数が４００人を超え、パキスタン政府は町なかに救護場所を設けるなど緊急の対応に追われています。

パキスタン最大の都市、南部のカラチでは、先週末から４０度を超える熱波に見舞われ、熱中症などで病院に搬送される人が相次ぎ、死者が出ています。
地元メディアなどによりますと、死者の数は、これまでに４００人以上に上っているということです。イスラム教徒が多数を占めるパキスタンでは、断食月「ラマダン」に入り、多くの人が日中の飲食を断っていることや、電力不足のため、たびたび停電したり、水道が止まったりしているため、体調の不良を訴える人が増えているとみられています。
シャリフ首相は、医療関係者に救護活動に最善を尽くすよう指示し、これを受けて、当局は市内に１０か所以上の救護場所や給水所を設けるなど緊急の対応に追われています。
町なかには氷を売る屋台が現れ、氷を買い求める住民が大勢集まっていました。
気象当局によりますと、パキスタン南部では、２３日夜には雨が降る見込みで、その後、暑さは一時収まるということです。