新1年生を対象に毎年「将来就きたい職業」を調べている化学メーカーのクラレが今春、小学校を卒業した子どもに初めて同じ調査をした。同じ世代が1年生だった2009年の結果と比べると「医師」「研究者」をめざす児童が増え、上位の顔ぶれは男女とも大きく入れ替わった。

 男の子の1位は6年前と同じ「スポーツ選手」、女の子の1位は「教員」が4位から上昇した。男の子は「消防・レスキュー隊」「大工・職人」、女の子は「花屋」「芸能人・歌手・モデル」の順位が下がり、かわって「ゲームクリエーター」や「デザイナー」が上位に入った。

 同社は「成長する中で興味や関心の幅が広がった結果では」と分析する。04年から使い終わったランドセルを集めてアフガニスタンの子どもに寄付しており、今年応募した計977人に質問したという。(伊沢友之)