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先日、投稿した「日本の文字が未開な理由」という記事について、韓国人と思われる方から韓国語のメールが届いたので、翻訳してご紹介します。

メール受信日時:2015年06月22日17時55分
メールタイトル:アンニョンハセヨ


ひとまず私は、言語や文字に優劣をつけるということは、滑稽なことだと思っています。
まず、その点をはっきりと申し上げておきたいです。

私が、この文章を書いた理由は、なぜ韓国人は漢字がなくても支障なく暮らせるのかということについて、日本人の理解を補助するためです。

まずは、ハングルについてお話しますが、その前に一つだけ言っておきたいことがあります。
韓国人はハングルが世界で最も優れた文字だとは思っていません。
もちろん、韓国人がハングルを誇りに思っていることは事実ですが、それとこれとは別の話です。
少なくとも私自身は、そのように考えていませんし、これは多くの韓国人も同じであると信じています。

それでは、本題に戻ります。
漢字を使わない韓国人が、なぜハングルだけでも支障なく暮らせるのか(なぜ同音異義語を問題としないのか)ということについてお話します。

まず第一に、ハングルとは、音素文字です。
文字には、表語文字、音節文字、音素文字などがあります。
それぞれの代表的な例として、「漢字」「かな」「アルファベット」「ハングル」などがあります。
表語文字は、表語の数ほど文字があり、音節文字は音節の数ほど文字があります。
つまり、最も数の少ない音素文字が実用的で且つ経済的であるというのは当然のことと言えるでしょう。
一例として、日本の50音には、46個の文字があります。
しかし、母音と子音を別々するとどうでしょうか。アルファベットで表した場合、「a」「i」「u」「e」「o」「k」「s」「t」「n」「h」「m」「y」「r」「w」と、わずか14個の文字しか必要としません。

第二に、韓国語は日本語よりも相対的に母音が多いです。
韓国語の母音は、「ㅏ」「ㅑ」「ㅓ」「ㅕ」「ㅗ」「ㅛ」「ㅜ」「ㅠ」「ㅡ」「ㅣ」「ㅐ」「ㅔ」「ㅒ」「ㅖ」「ㅚ」「ㅟ」「ㅢ」「ㅙ」「ㅞ」と非常に多いです。
もちろん、二重母音の「ㅐ、ㅔ、ㅢ」「ㅒ、ㅖ」「ㅚ、ㅙ、ㅞ」は事実上、同じ発音です。
昔は違う発音をしていましたが、現代になりその違いはなくなりました。

第三に、ハングルにはパッチムというものが存在します。
ハングルは、初声、中声、終声で構成されているという話をどこかで聞いたことありませんか。
この終声というのがパッチムであり、それは日本語にはありませんよね。

これら3つの理由から、あなた方が考える同音異義語の問題はあまり大きなものではなくなります。
つまりどういうことかと言うと、ハングルで作ることができる一音節は、ひらがなと比べて、その数が比較にならないほど多いということです。
子音+母音の数だけで見てもかなり違いますが、そこにパッチムまで含めるとかなりの発音数になります。
もちろん、それでも同音異義語というものは存在します。
しかし、それは本を読むときに、問題になったりするレベルではありません。
むしろ、全く問題ないと言っても差し支えないほどです。

つまり何が言いたいかというと、ハングルとは、単に日本語の漢字をなくして、ひらがなだけを使ったような文字ではないということです。

最後にもう一つだけ言っておきたいことがあります。
例えば、自動車を漢字で書くと「自動車」となり、自ら動く車という意味であることがすぐに分かります。
ハングルの場合、そのような方法で意味を理解することはできません。
しかしながら、韓国人にとって、チャドンチャ(自動車)はチャドンチャです。
米国人にとって、carがcarであるように、チャドンチャというハングル自体がそのまま韓国人にとってのcarを意味するということです。
すなわち、漢字語の中の意味とは別に、その漢字語自体が韓国語になったということです。

私の拙い文章力でうまく伝わったかは分かりませんが以上となります。
長文、お読みいただき、ありがとうございました。

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