人員不足で長時間勤務、殺害標的見続け…「無人機」パイロットは過酷任務

掲載日: 2011年12月29日(木)18:45

カテゴリ:[その他]

【今、何が問題になっているのか】米無人機シャドー。無人機は米軍の空の主役になった=1月5日、米国(ロイター)
【今、何が問題になっているのか】米無人機シャドー。無人機は米軍の空の主役になった=1月5日、米国(ロイター)

 地上部隊の護衛からテロリストの追跡・攻撃、核施設の監視まで、米軍の無人機が世界で縦横無尽の働きをしている。操縦者は米国内の基地におり、安全な場所でゲーム感覚で仕事をしているような印象があるが、“戦場”と日常との行き来や人員不足による長時間勤務で、ストレスを抱え込む者が少なくないという。

 今年9月、テロリストの大物、アンワル・アウラキ(40)をイエメンで殺害したのは、米無人機のミサイル攻撃だった。今月初め、イランで米無人機が“捕獲”されたが、この無人機はイランの核施設を偵察していた可能性がある。無人機はいってみれば高性能ラジコン飛行機。誘導ミサイルを発射できるものや、高高度の上空に姿を隠し地上を監視できるものがある。

 テロリスト掃討戦に有用である上、操縦者は安全で、有人の戦闘機、爆撃機などより1機がはるかに安価であることから、ここ数年、出動回数が激増した。かつては飛行経験者が無人機の操縦にあたっていたが、最近は“空”を知らない操縦者も現れ始めた。

従来の操縦士と溝

 米公共ラジオ(NPR)がニューメキシコ州にあるホローマン空軍基地で、無人機操縦者養成の様子を取材している。シミュレーション・ルームでは、装置にアフガニスタンの風景を読み込ませ、味方車両の進路に潜んだ敵を発見するといった課題が与えられる。基地の駐機場に出て、無人機を見ながら操縦する訓練もある。操縦者が実物を見るのは本番を含めてこのときだけだ。

転載元:http://rss.rssad.jp/rss/artclk/MX8OSn9NYGg1/2681efbfcc9b68ffa...

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