沖縄:ガマから、いまなお遺骨が…23日は「慰霊の日」
毎日新聞 2015年06月22日 18時59分(最終更新 06月22日 22時18分)
太平洋戦争末期の沖縄戦から70年たった今も、沖縄本島に点在するガマ(洞窟)からは戦没者たちの遺骨が見つかる。
長年、遺骨の収集活動をしている那覇市の国吉勇さん(76)は現在、沖縄戦の激戦地だった糸満市のガマの奥深くに入り、収集作業を進める。このガマは旧日本軍の野戦病院があった場所。ばらばらの状態で見つかる遺骨に交じって、古びた銃弾、薬品の瓶なども掘り出される。
国吉さんは22日もガマに入り、歯が数本残っている顎(あご)の遺骨を手に語った。「遺骨が出てきたら、『よかったね。明るい所に出してあげるね』といつも言っているよ。遺骨が出てくる限り続けたい」
沖縄は23日、沖縄戦で亡くなった人々を追悼する「慰霊の日」を迎える。【和田大典】