千の証言・投稿:<学徒兵>夫のノートにつづられた無念=さいたま市浦和区・井原トシさん(90)
2015年06月22日
亡夫は学徒兵として終戦間際に内地で勤務しており、広島での原爆被爆者でもありました。
終戦後の療養中に、学徒兵として体験した2年間をノートに克明に綴(つづ)っておりました。そのノートを遺(のこ)して白血病で35年前に他界いたしました。
先日の新聞で「戦争の記憶」を募集とのことだったので、あらためてノートを読み返してみました。
亡夫は戦後復学し、東京帝国大学の最後の卒業生でもありますが、その文筆の冴(さ)えに当時の学徒の無念さを感じる思いがいたしました。戦争を知らない方にぜひ読んでいただきたいと切に願っております。