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【スポーツ】沙保里 決勝辛勝も世界切符 リオ五輪後は休養か2015年6月22日 紙面から
◇レスリング全日本選抜選手権レスリング世界大会15連覇中の吉田沙保里(32)=ALSOK=が、リオ五輪後に休養する可能性が浮上した。21日、育ての親で、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(55)がほのめかした。レスリングの世界選手権(米ラスベガス、9月7〜12日)の2次選考会を兼ねた全日本選抜選手権の最終日が東京・代々木第二体育館であり、53キロ級で吉田、63キロ級で伊調馨(31)=ALSOK=、48キロ級で登坂絵莉(21)=至学館大=が優勝し、強化委員会で代表入りが決まった。 五輪と世界選手権を合わせた吉田の世界大会連覇記録が、最長17で止まりそうだ。栄強化本部長がリオ五輪後に「一年間は休みなさい、としたい」と、言い切った。 「若手に経験を積ませたい」。東京五輪に向けた若手育成のため、国際舞台で吉田が独占してきた枠を空ける方針だ。リオ五輪まで勝ち続ければ、世界V17で途切れることとなる。 引退ではなく、あくまで休養であることも明言。「東京五輪は36、37歳でも目指すかもしれませんよ」と続けた。吉田が37歳で迎える東京五輪を目指す上でも、心身を一度リフレッシュさせる狙いもあるようだ。 試合でも、かつての絶対的な強さに陰りも見えた。決勝は、12歳若い20歳の入江ななみ(九州共立大)に5−3の辛勝。終盤に2点差に追い上げられ、攻勢にさらされ「手がパンパンで、足も動かなくなっちゃって。うわあ、どうしようって。久しぶり、こんな危機感は」とまくしたてた。 優勝の瞬間も持ち前のガッツポーズを封印し、「あんな試合で恥ずかしいから。すいませんって感じだった」と苦笑いした。「大差で勝とう、と思わなくなった」とも言う。「霊長類最強と言われてますけど、私も人間ですから。年も年ですし」。体力面の衰えも自覚している。 勝ち続ける重圧は吉田にしか分からない。「私も本当に最後という気持ちでやってますから。ここで負けたら、東京なんて言ってられないし、いつ何が起きるか分からない。決められるときに決めるのが自分のやり方」。今はリオでの五輪4連覇に集中する。 (福沢和義) PR情報
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