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【サッカー】

7・1にU−22コスタリカ戦 “反面ハリル”で攻撃進化

2015年6月23日 紙面から

コスタリカ戦メンバーを発表するU−22日本代表の手倉森誠監督=東京都文京区のJFAハウスで(戸田泰雅撮影)

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 日本サッカー協会は22日、来年のリオデジャネイロ五輪出場を目指すU−22(22歳以下)日本代表メンバー21人を発表し、MF中島翔哉(20)=FC東京=らが選ばれた。7月1日にユアテックスタジアム仙台でコスタリカとの親善試合に臨む。3月の五輪アジア1次予選の招集メンバーは12人が残り、GK山田元気(20)=京都、DF櫛引一紀(22)=札幌、高橋壮也(19)=広島=の3人が初招集。手倉森ジャパンは、“兄貴分”の日本代表がロシアワールドカップ(W杯)アジア2次予選・シンガポール戦(16日、埼スタ)で苦戦した反省材料を生かし、攻撃を進化させる。

 手倉森監督が、攻撃の進化に3つのキーワードを掲げた。それは(1)幅(2)厚み(3)斜めのパス−。ハリルジャパンが16日のシンガポール戦で自陣に引きこもる相手に23本のシュートを浴びせたが、スコアレスドローに終わった。日本代表でコーチを務める指揮官は、ハリル監督と反省会を実施して「キーワードとして共有した」と明かした。

 【(1)幅】

 中央突破に固執せず、両サイドに選手に置き、敵の守備陣を左右に引き伸ばす

 【(2)厚み】

 後方から選手が次々と飛び出す

 【(3)斜めのパス】

 横ではなく、対角線のロングパスを供給して敵の守備陣の背後を突く

 7月1日のコスタリカ戦は、来年1月の最終予選に向けて対アジア用の戦略を磨く絶好の機会だ。手倉森監督も「(コスタリカは)前から来るとき、引くときとメリハリのあるチーム。目まぐるしい駆け引きのある試合になる。南米のしたたかさ。ワナにかからないようにしないと」と語った。3つのキーワードでハリルジャパンがはまった「ワナ」を回避する準備を進める。

 永遠の課題となっている引いた相手の攻略法。ハリル監督は「(サッカーに)魔法のつえはない」と言った。この日、U−22日本代表の手倉森監督も「僕が持っているマジックは筆箱の中に入っている油性ペン一本しかない」と笑わせたが、3月のアジア1次予選で「シミュレーションできた」と話していた。基盤はある。“弟分”は3つのキーワードを上乗せして、リオへの道を切り開く。 (占部哲也)

 

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