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 厚生労働省は23日、太平洋戦争で激戦地となったパラオ共和国・ペリリュー島で収容した戦没者の遺骨10柱が24日に日本に戻ると発表した。天皇、皇后両陛下が4月に戦没者慰霊で訪れたのに先立ち、厚労省が手つかずの壕(ごう)を調査して見つけた7柱も含まれる。

 10柱は専門家の鑑定で日本人と確定し、うち2柱はDNA鑑定に必要な検体が採取できたという。厚労省によると、パラオ共和国での戦没者は約1万6200人。収容した遺骨は約8800柱にとどまっている。