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【大リーグ】

マー最悪 プロ入り最多3被弾 「すべて自分で乗り越える」

2015年6月23日 紙面から

◇タイガース12−4ヤンキース

 日米を通じて自己最多の3被弾に加え、被安打10、7失点、5自責点…。メジャーワーストタイの数字がズラリと並んだ悪夢の登板を終えると、ヤンキース・田中は「制球の面で悪くなる部分が多かった。初回に4点を取られてしまったことで、流れがすべて悪い方に転がってしまった。立て直すのは難しかった」と、険しい表情で振り返った。

 スタンドに消えゆく3本塁打をぼうぜんと見送るしかなかった。初回は無難に2死を取りながら3番カブレラに右前打され、4番V・マルティネスへのスプリットが浮いたところを右翼2階席へ運ばれる先制2ラン。さらに次打者を遊撃手グレゴリウスの失策で出塁させると、6番J・D・マルティネスには外から真ん中に入る90マイル(約144キロ)ツーシームをバックスクリーン左へ。5回にも再びJ・Dに中越えの特大弾を浴び、「メカニック(動作)の部分でずれは感じていた」と、定まらない制球に唇をかんだ。

 田中にとって、メジャー移籍後2度目の連敗。投球を見守ったジラルディ監督は「彼も人間。うまくいかない日もある。健康面で問題は見当たらない」と擁護したが、エース右腕の背信投球に、地元紙ニューヨーク・ポストは「田中がチームのキーマンという期待を持ち続けない方がいい。先発の獲得に動くべきだ」と“手のひら返し”で酷評した。

 次回登板は、昨季右肘の手術を受けた右腕ノバが復帰することで、中5日で27日(日本時間28日)のアストロズ戦(ヒューストン)が濃厚。田中もメジャー最悪の内容に肩を落としながらも「後ろ向きに考えてもしょうがない。長いシーズンやってれば、こういう日もある。そういうのをすべて自分で乗り越えてこそだと思うので、切り替えていきたい」と必死に前を向いた。 (ニューヨーク穐村賢)

 

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