| | 無肥料、無農薬で育てた苗を植える木原さん(右)ら=松浦市志佐町
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農薬や肥料を使わない農法を普及させ、食の安全や地域活性化に結び付けようと、一昨年から米作りに挑戦している松浦市志佐町の市職員、木原俊之さん(40)らが20日、同町で田植えを行い、3年目の米作りをスタートした。
木原さんは息子がアトピー性皮膚炎を患ったことをきっかけに食物アレルギーに関心を持ち、「奇跡のリンゴ」で知られる青森県の農家、木村秋則さんが提唱する「木村式自然栽培法」に着目。同僚の山口哲広さん(42)らと同栽培法の普及による活性化策を考え、米作りに取り組んでいる。
自然栽培法は土の環境を整え、微生物の力を引き出す農法で、3年程度は残留農薬を抜くための準備期間とみていたが、昨年は50アールで約1・8トンを収穫。収穫した米は「まつらの然」と名付けてブランド化も図っている。
田植えには10人が参加し無農薬、無肥料で育てた苗を植え付けた。木原さんは「昨年より良い品質の米ができるよう頑張りたい」と話した。