中古マンション価格が上昇を続けている。不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が22日に発表した5月の中古マンション平均価格(70平方メートル換算)は、首都圏が前月比で1%高い2998万円となった。3000万円目前に迫った。需要が引き続き堅調だ。
首都圏の中古マンション価格が上昇するのは9カ月連続だ。新築マンション価格が上昇しており、割安感のある中古物件への引き合いが強い。
東京カンテイによると、新築マンションの平均価格は、平均年収の10倍を超えている。一般的には6倍程度が適正水準とされ、新築マンションを購入できない人が増えているとみられる。
上昇をけん引してきた千代田区や港区などの都心部では、上昇が一服している。これらの地域の中古マンション価格は、住宅価格が上昇し「ミニバブル」と呼ばれた2007年ごろの水準をすでに上回りつつあり、過熱感も指摘されている。
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