葛西臨海水族園クロマグロ復活に歓声

2015年6月23日6時0分  スポーツ報知
  • 衝突防止のため、クロマグロの水槽のアクリルガラスには黄色のテープが貼られた

 クロマグロなどが大量死した東京都葛西臨海水族園(江戸川区)で、目玉の群泳復活に向けてクロマグロ77匹を投入した大型水槽が22日に公開され、約半年ぶりの回遊に子供が歓声を上げた。

 同園では、昨年11月1日の時点で69匹いたマグロが、相次いで死に残り1匹となっていた。田畑直樹園長は「群泳が復活してホッとした」と安堵(ど)の表情で話した。

 大量死したマグロの多くが、水槽のアクリルガラスに激突して骨折していたため、縦4メートル、横36メートルのガラスの外側に5センチ幅の黄色のテープを格子状に貼る対策を取った。マグロは色のコントラストで、物を認識するため暗い場内の中で目立つ色を選んだ。マグロが環境に慣れた後に外すという。

 この日、平日にもかかわらず、多くの家族連れが同園を訪れた。東京都墨田区から祖母と訪れた幼稚園児の金子優哉君(5)は「たくさんいて楽しかった。数を数えちゃいました」と照れた。近所に住む小4の松田桃佳さん(10)は、「テープで見づらかったけどマグロのために我慢する」と話し写真を撮っていた。

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