同じ教科書で学んだ韓日の高校生「何度も会ったら反感減った」(1)

同じ教科書で学んだ韓日の高校生「何度も会ったら反感減った」(1)

2015年06月22日09時39分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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ソウル・蚕一高校の生徒(左側)と宇治高校の生徒たちが昨年11月、蚕一高校で一緒にキムチを漬けている。このキムチは宇治高校の生徒たちにも渡された。(写真=蚕一高校)
  ソウル蚕一(チャムイル)高校2年生のイさん(17)の日本についての考えは同年代と変わらなかった。アニメなどに接して日本文化に対する好感はあったが日帝時代の蛮行を考えれば漠然と嫌いだった。昨年11月に日本で3泊4日間の授業を受けた後そうした考えに変化が起きた。イさんは「漠然とした反感は減り、隣国だという思いがもっと大きくなった」と話した。

  蚕一高校は毎年1回ずつ京都の立命館宇治高校と交流授業をする。両校は歴史の授業の際に韓日中の歴史教師が2005年に出した共同教科書「未来をひらく歴史」を活用する。宇治高校は共同教科書を補助教材として、蚕一高校は授業参考資料として活用している。

  共同教科書の近現代史は韓日中3カ国の教師らが合意した内容を土台とする。教科書は慰安婦問題を「日本の軍隊と国が関連した『女性に対する戦争犯罪』」と定義した。蚕一高校のパク・チュンヒョン教諭は、「戦争中の日本人の被害も詳細に書くなど対立より“平和”の重要性を盛り込んだ教科書」と説明した。

  韓日国交正常化50周年を控え蚕一高校と宇治高校を訪ね交流授業に参加したイさんと多気さん(17)、東島さん(17)の話を聞いた。

  イさんは宇治高校で「在日同胞の暮らし」という授業を聞いた。蚕一高校の生徒5人と宇治高校の生徒3人が在日韓国人が集まって住む鶴橋を現地調査し報告書を書いた。イさんは「在日同胞に対する差別と嫌韓感情について聞くことができた。まだ残滓が多いものを直接見るのでいい気持ちだけではなかった」と話した。だが、交流授業中に日本に対する好感が生まれたという。イさんは「毎夜韓国のアイドル歌手について話をしたが、小さな共通点を探してみたら、彼らをむやみに遠ざけて嫌うことが正解ではないと感じた」と話した。

同じ教科書で学んだ韓日の高校生「何度も会ったら反感減った」(2)
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