尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官と日本の岸田文雄外相は21日、東京都内で会談し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に「明治日本の産業革命遺産」を登録する問題など、韓日両国間の懸案について、かなりの部分で意見の相違を埋めた。旧日本軍の慰安婦問題についてはまだ「決定的な一歩」を踏み出すことはできなかったが、行き詰っていた韓日関係について、一つずつ接点を探っていける見通しとなった。
尹長官はこの日の会談後、韓国メディアの記者たちと会い「日本の産業革命遺産の(世界文化遺産への)登録問題について、両国ともユネスコ世界遺産委員会の責任ある委員国として、円満に解決していこうという認識で一致し、緊密に協力していくことにした」と述べた。
日本が韓国の意見を受け入れ、世界遺産登録候補の施設に朝鮮人の強制徴用の事実を明記することを条件とし、韓国は産業革命遺産の世界遺産登録に反対しないという点で、両国が事実上合意したという意味だと考えられる。
一方、慰安婦問題に関して尹長官は「韓国の立場について説明し、今後の協議の状況に合わせて、細部の事項を説明する機会が訪れるだろう」と語った。