北朝鮮がサッカーの2018年ワールドカップ(W杯)の予選会場に大量の企業広告を出し、関心を集めている。北朝鮮がスポーツの国際試合の会場に大量の企業広告を出すのは今回が初めてだ。
朝鮮中央テレビが16日放送した平壌の金日成競技場でのW杯アジア2次予選、北朝鮮対ウズベキスタン戦の画面には「開城高麗人蔘」「平壌建材工場」「マルグンアッチム(晴れた朝の意)」「リョンモッ(ハスの池)貿易」「羅先大興貿易会社」「朝鮮金剛グループ」といった北朝鮮の貿易会社や連合企業所の広告板10数枚が初めて姿を見せた。このほか、中国などの海外企業の広告も設置された。
北朝鮮はこれまで競技場に北朝鮮企業の広告はもちろん、外国企業の広告も掲げてこなかったが、国際社会の対北朝鮮制裁で外資誘致が困難になったほか、主な輸出品だった石炭や鉱石の対中輸出が不振に陥り、外貨確保ができなくなったことから、スポーツを利用した外貨確保に力を入れているもようだ。