ブラジル代表のスター、ネイマールのコパ・アメリカが終焉を迎えた。
グループリーグ第2節のコロンビア戦。ネイマールは試合終了後の乱闘騒ぎでレッドカードを受け、さらに審判への暴言も重なり、南米サッカー連盟の規律委員会から4試合の出場停止処分が科された。
エースを欠くブラジルは、第3節でベネズエラを下してグループ首位突破を決めたが、ネイマールは決勝トーナメントも観客席から見守るしかない。
思い返せば1年前のブラジルワールドカップも、準々決勝で腰椎骨折の大ケガを負い、大会が終焉したネイマールだが、その相手もやはりコロンビア。あまり楽しめない因縁の関係が出来てしまった。
今回のコロンビア戦は「下手くそなレフェリーのせいで、僕は試合中ずっとストレスを感じていた」と語るネイマール。前半終了間際にダニ・アウヴェスのクロスに飛び込み、GKが弾いたこぼれ球を手で押し込んだシーンは、本人は反論しているが、これはイエローカードが出ても仕方がない。微妙な判定だが、「レフェリーが下手くそ」とは思わなかった。
だが、ネイマールの言い分は、試合全体としてはわからなくもない。
特にセットプレーの密集地帯などで、ネイマールは突き飛ばされたり、殴ったり蹴られたり、手でつかまれるホールディングをされたり、ファールと見なされる行為を執拗に受けたが、それらはレフェリーによって流された。
ネイマールが感じたストレスの原因は、理解できる。反則行為がしっかりと判定されていれば、彼がここまで苛立つことはなかったかもしれない。
しかし、だからと言って、このエースを気の毒だとは思わない。同情もしない。
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