【ソウル共同】中東呼吸器症候群(MERS)の院内感染者が出た韓国・ソウルの建国大病院で、保健当局が、入院患者全員を隔離した病棟の区画とは別の病室で院内感染者が出たことが22日分かった。

 隔離対象の範囲を狭く設定したため拡大阻止に失敗した形だ。韓国の保健当局は5月下旬にも隔離範囲の設定を誤り、流行を招いたと批判されている。

 建国大病院では、サムスンソウル病院で感染した女性(75)=6月10日に死亡=が、今月5日に診察で数時間訪れた際に、女性から他の入院患者に院内感染が広がった。