PC-8801MAエミュレータ XM8
eXcellent Multi-platform emulator type 8 by PI.
based on ePC-8801MA(TAKEDA Toshiya)

目次


はじめに

XM8はNEC製パーソナルコンピュータPC-8801MA(PC-8801mkIISR上位互換)のマルチプラットフォーム対応エミュレータです。

仮想マシン部は武田俊也氏のCommon Source Projectに含まれているePC-8801MAをベースに独自の改良を行ったものを使用し、ホストOSとのビデオ・オーディオ・入力インタフェースとしてSDLを使用しています。

動作OS

XM8は以下のOSで動作します。
OSアーキテクチャバージョン
Windowsx86 / x64Windows XP以降
Linuxx86 / x64Linux kernel 2.6以降
AndroidARM / x86Android 4.0以降

ROM

XM8を実行するには、PC-8801mkIISR以降のROMデータをファイル化したものが必要です。
過去のPC-88エミュレータで標準となっている以下のセットを利用します。
ファイル名内容
N80.ROMN-BASIC ROM (*)
N88.ROMN88-BASIC ROM (*)
N88_0.ROMN88-BASIC 4th ROM (バンク0) (*)
N88_1.ROMN88-BASIC 4th ROM (バンク1) (*)
N88_2.ROMN88-BASIC 4th ROM (バンク2) (*)
N88_3.ROMN88-BASIC 4th ROM (バンク3) (*)
DISK.ROMディスクサブシステム ROM (*)
KANJI1.ROM第一水準漢字 ROM
KANJI2.ROM第二水準漢字 ROM (オプション)
JISYO.ROM辞書 ROM (オプション)
このうち上記で*が付いたものはPC88.ROMで代替可能です。両方存在した場合は上表のファイルが優先されます。

ダウンロード

XM8 (Version 1.00)
ソースファイル、実行形式ファイルを含む全プラットフォーム対応の一式セットです。

xm8_100.zipのダウンロード (3790080 bytes, retropc.net)


スクリーンショット

Firecracker Music Collection vol.21
FC88V21

[解説]
ゲーム音楽作家であるCHEMOOL氏が主宰・製作されていたサウンドボードII向けの同人音楽ディスクです。この号でCTRLキーを押しながら起動したときに表示される編集後記は島本 和彦氏「燃えよペン」のパロディになっています。

ePC-8801MAではFirecracker Music Collection全般でADPCMロード時にテンポが乱れる現象があったため、仮想マシン部(もっと言うとfmgen)に手を入れ修正しました。M88系では修正前のfmgenで問題ないようですが、その理由は不明です。

スクリーン上に重ねて表示されているソフトウェアキーボードはマウスまたはタップで操作します。フルキーを含む12種類のキーセットから4種類を選択でき、半透明レベルやタイムアウト時間も設定可能です。

開発環境

開発に使用しているハードウェアは以下の通りです。

開発ホスト:
PC/AT互換機(Core2Duo E8400, 4GB RAM, 2TB HDD) (Windows x64/Linux x64)

評価マシン:
SONY VAIO type T VGN-TZ90NS (Windows x86/Linux x86)
TOSHIBA AT3S0 (Android 4.0.4)
FUJITSU ARROWS M01 (Android 4.4.2)
Google/ASUS Nexus7 2013 (Andriod 5.1.1)

テスト用実機:
PC-8801MA2

参考文献

☆書籍

タイトル著者出版社発行年
「PC-8801mkIISR マシン語ゲームプログラミング」日高 徹小学館1985
「マシン語マスターバイブル PC-8801シリーズ」日高 徹小学館1991

参考リンク

TAKEDA, toshiya's HOME PAGE
ePC-8801MAを含む各種エミュレータ、Common Source Projectを推進されている武田さんのページです。


Twitter xm6_original