元駐韓米国大使に聞く「韓日関係悪化の責任はどっち?」

「韓日関係、将来はさらに良くなる」
スティーブン・ボスワース元駐韓米国大使インタビュー
-歴史は軽くない
「英国の植民地支配を受けた米国、100年たっても影響……長期的に見て対話すべき」
-政治の状況はおかしくなったが…
「貿易・観光の相互関係は依然として良好、両国首脳が緊張を解くことで韓国にさらなる利益」

-今年は韓日国交正常化50周年で、第2次大戦終戦70周年でもあるが、両国はどうすべきか。

 「低い段階であっても政府レベルの関係を維持し、貿易・観光を今のように継続すればよい。日本の女性たちが韓国ドラマを見続け、韓国の学生たちが日本を訪問することも重要だ」

-米国が乗り出す状況ではないのか。

 「米国の役割はそれほど大きくないだろう。米国は、韓日両国が引き続き顔を合わせて関係を保つに当たり、一種の応援者の役割は果たすものの、問題の解決者として乗り出すことはできない」

-本当に心配なのは、米国人の考えだ。韓日関係がこじれる責任はどこにあると見るか。

 「ほとんどの米国人は、単純に韓日関係がうまくいけばいいと考えている。米国が双方と同盟を結んでいるからだ。過去史だけを見れば、韓国に対し同情的な流れがある。米国も植民地支配をやってみて、それが良いものではなかったことを知っている。しかし、誰かに責任を負わせようとはしない」

-米国はあまりにも日本寄り、という指摘がある。韓国が疎外されているという印象を受ける。

 「韓国とも同じように近い。疎外されていると感じる理由はない。韓米関係は強固だ。米国が日本と近いといって、比較する必要はない。別の問題だ」

-朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は、日本との対話をまだやっていないが、どう見るか。

 「全て朴大統領の判断で、韓国の決定だ。ただ、両国の関係は95%以上が正常だ。今後、接触はさらに増え、活発になるだろう。6カ月前よりは良くなっている」

ワシントン=ユン・ジョンホ特派員
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