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メールで登山届 利用呼びかけ

06月22日 20時26分

メールで登山届 利用呼びかけ

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本格的な夏山の登山シーズンを前に、遭難事故を防ごうと警察などが対策を話し会う会議が仙台市で開かれ、ことしから始まった、登山届をメールで提出できるサービスの利用を呼びかけていくことを確認しました。
仙台市で開かれた、警察や山岳会でつくる「山岳遭難防止対策協議会」の会議には関係者、およそ60人が参加しました。会議では、本格的な夏山の登山シーズンを前に、ことし4月から始まった登山届をメールで簡単に出すことのできるサービスを利用するよう、地域で呼びかけていくことが確認されました。
登山する人が連絡先やルートを事前に書いて警察に提出する「登山届」は、去年県内で起きた22件の遭難事故のうち提出が3件にとどまるなど、提出する人が少ないのが現状です。
登山届が提出されると、万が一遭難事故が起きたときも届け出のあったルートから捜索範囲を絞ることができ、すばやい発見につながるということです。
宮城県警察本部地域課の佐藤成徳課長補佐は「登山者の油断が山での遭難につながることが多い。たとえ標高の低い山に登るときでも、しっかりと備えをして山を楽しんで欲しいです」と話していました。
【夏山シーズンへの備え】
ことし1月から21日までに、県内では山岳遭難事故が7件発生しています。去年の同じ時期に比べて5件少なく、亡くなった人はいません。これから夏にかけて本格的な登山シーズンに入り、例年登山客が遭難するケースが増えてくるということです。
警察は遭難を防ぐために、▽登山道から外れたところを歩かない。
▽暗くなる日没前にはやめに山を下りる。▽標高の低い山であっても登山靴などしっかりとした装備で登山する、などのポイントをあげています。万が一、遭難してしまった場合に備えて捜索の手がかりを残すため▽必ず登山届を出すことや、▽家族に行き先や家に帰る時間を伝えておくことが重要だということです。また最近は、山の中でも携帯電話の電波がつながるところが増え、電話で連絡をとったり、GPS機能で位置を確認したりすることができるため▽携帯電話の予備バッテリーや電池式の充電器を持って行くよう呼びかけています。
【クマ目撃情報相次ぐ】
宮城県内ではことしクマの目撃情報が多くなっています。宮城県によりますと、ことし4月から今月9日までの県内のクマの目撃情報は、去年の同じ時期に比べて46件多い173件で、このうち36件が山林で目撃されています。毎年、気温が上がる6月以降は、クマの活動が活発になって目撃情報が増えてくるため、注意が必要だということです。県は▽ラジオやクマよけの鈴など、音の出るものを身につけることまたクマに遭遇してしまったときは、▽大声を出したりとっさに逃げたりせず、静かにゆっくりと離れるよう呼びかけています。

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