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精神科で暴行死?患者の父が画像を公開
医療法人石郷岡病院(千葉市中央区)に入院していた精神科の男性患者=当時(36)=が看護師から受けた暴行が原因で死亡したとして、千葉県市原市に住む男性の父(68)が22日、県庁で記者会見を開き、男性が暴行を受けている場面とする画像を報道関係者に公開した。
父親と弁護士らの主張では、平成24年1月1日午後4時ごろ、同院の看護師2人が男性を着替えさせる際に、1人が体を押さえ、1人が足で男性の顔を踏みつけるなどして首の骨を折る重傷を負わせたとしている。男性は下半身がまひし、2日後に別の病院に搬送。後に自力呼吸ができなくなって寝たきりの状態になり、昨年4月28日に呼吸不全で死亡した。
遺族らは男性が存命中だった25年2月、同院に対し医療費や慰謝料など約1億3千万の損害賠償を求める訴訟を起こしている。遺族によると、訴訟で病院側は男性の顔付近を押さえたことを認めているが、医療行為だったとして、暴行したことは否定している。
取材に対し、同院側は「コメントを差し控える」としている。