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 医師になりすまして眼科で診療していたとして、茨城県警は22日、東京都品川区北品川2丁目、タクシー運転手大賀達夫容疑者(51)を医師法違反(無資格医業)の疑いで逮捕し、発表した。「お金に困ってやった」と容疑を認めているという。

 県警生活環境課によると、大賀容疑者は今年1月4~19日、医師免許がないのに、茨城県ひたちなか市内の眼科で、患者5人に点眼薬などの処方箋(せん)を交付したり、検眼したりした疑いがある。大賀容疑者は2012年4月、他人の医師免許証のコピーなどを提出して、福岡県内の医師紹介業者に登録していた。

 県警の説明では、大賀容疑者は紹介業者を通じ、12年6月~今年1月の計約380日間、茨城や愛知、大阪など23府県37カ所の眼科診療所などに勤務。少なくとも2300人の患者を診て、2千万円の収入を得ていたという。重症と判断した場合は、別の医療機関の受診を勧めていた。今のところ、診療を受けた患者からの健康被害は確認されていないという。