「スパイ大作戦」ついに現実に。「なお、このSSDは自動的に破壊される」
一刻も早い実用化を望む人は多いはず。
トム・クルーズ主演「ミッション・インポッシブル」によってリメイクされたことでお馴染み、往年の名作「スパイ大作戦」。劇中での印象的なセリフに「なおこのテープは自動的に消滅する」というものがありましたが、ついにそれが現実になりそうです。
中央大学理工学部教授竹内健氏のチームが開発したのは、指定時間になると自動的にデータが壊れるというSSD。
何でも、SSDがエラーを起こす確率は高い精度で予測可能なのだそうです。その点に注目した教授らは、データを書き込む時点で意図的にエラーを仕込み、指定した時間にデータが壊れる仕組みを実現。データの「寿命」に応じてエラーをコントロールし、指定時間には完全に読み込むことができなくなるそうです。もちろん壊れるのはデータだけで、物理的に爆発したりするわけではないのでご安心を。
誰にも見られたくないアレなデータはもちろんですが、データが指定した時間ごとに完全に削除されるとなれば、例えば企業におけるセキュリティ管理にも画期的な発明となるかもしれませんよね。
source: Nikkei Technology
Andrew Liszewski - Gizmodo US[原文]
(渡邊徹則)