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月が導く異世界道中 作者:あずみ 圭

四章 クズノハ漫遊編

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霧の朝

「それでは、いってらっしゃいませ若様」

「いってらっしゃいませ、ライドウ先、いえライドウ殿」

 ケリュネオン、国境。
 深く霧の立ち込める冬の朝。
 断崖にかかる橋を行く三名の背に頭を下げる一行がいた。
 三人の後姿は既にうっすらと霧に隠れ、影になっている。
 ただでさえ厳しい寒さの早朝、霧まで出たこの日は身にしみる冷気が一層強く感じられただろうが、見送る側にいた者たちは震えもせず毅然としていた。
 だが、少し様子がおかしい。
 彼らの中にはヒューマンではない影も多々見受けられた。

「さて、お戻りの頃までにまた報告をまとめないといけないわね」

 先頭で三人を見送っていた二人の内の一人が口を開く。
 やや背が低い身体から放たれた声は女性のもので。
 だが彼女の姿は人のそれではなかった。

「ほ、本当に魔族との会談に行かれるなんて……相変わらず底の知れない方です」

 もう一人も口を開く。
 こちらも女性。
 彼女はヒューマンだった。

「エヴァ、戻りますよ。良いですか? 冬植えて収穫できる作物もあると、自慢げに語っていた所から詰めていきますよ」

「エマさん。確かにいくつか心当たりを申し上げましたけれど。何より作付けを行う耕地のあてが十分にございません。まず開墾とその進行状況に目を……」

「もう確認しました。鈍い。はっきり言って貴女達の動きは本当に鈍いです。今後、冬だからという理由はその一切を認めません。ああそれから。税率も見直してもらいますよ」

「ううっ。税率ですが、国庫がほぼ無いような状況から始めていますので当面少しでも国のお金を貯める時期かと思うのですが。もちろん皆の暮らしを第一に考えて大国並の、常識的な税率にしたつもりです」

 エヴァと呼ばれた女性と、エマと呼ばれた女性の会話。
 名前は似ていても立場はかなり違うようだった。
 何より、ヒューマンとそうでない種族の会話で、ヒューマンが下手になる場面自体が極めて珍しい。

「七公三民のどこが常識的ですか。せっかく若様が手配してくださった民の命、種族を問わずに餓死や凍死など認めません」

「ななこ……?」

「五公五民からが妥当ね。全く、国を得るという大事に、その政に関わる者がこの程度の姿勢でいるなど阿呆としか言い様がありません。ヒューマンと亜人が混在するこの国で、これまでのヒューマンの国作りの常識などそのまま使える訳がないでしょうに」

「……すみません」

 どこか不条理にも受け取れる責めにも、エヴァは素直に謝罪する。
 それは、しばらくの付き合いでエマという女性の能力と性格をある程度理解してきたからだった。
 七公三民も五公五民もエヴァからすれば何を意味する言葉かわかっていなかったものの、自分が設定しようとしていた税率が良くなかったのだろうと彼女は判断した。

(オークって種族は名前や姿が違っても本能重視の単細胞ばかりだと思っていたのに。ハイランドオーク、彼女たちは。どこに生息する種族か知らないけど学者なみの知識を所有している。曲がりなりにも学園で司書をしていた私がまるで歯が立たないんだもの。ライドウせんせ、殿の知り合いって本当に普通の人がいないわ……)

 エヴァが真によってエマと引き合わされたのはケリュネオンに来てすぐのことだった。
 彼女は、頼りになる優しい人ですよ、とオークと対面させられたのだ。
 常識を捨て、非常識と思うことを止めようと心に決めていたエヴァはその決意を一瞬で壊された。
 まさかオークと会話するシーンが自分の人生にあろうとは、エヴァは想像すらしていなかったのだから無理もない。
 生国を滅ぼされ、領地も失い、縁者には責められる。
 その厳しい立場から狂気に半ばまで支配されていたエヴァは、ロッツガルドでライドウ、真と出会ったことでその狂気を吹き飛ばされた。
 このような非常識の連続で。
 ただそれが正気への回帰なのか、新しい狂気に塗り替えられているだけなのか。
 まだはっきりとは分からないことなのかもしれない。

「他の状況はどうです?」

 エマは後ろを振り返った。
 そこには蒼い鱗のリザードマン、エマに比べかなり体躯の大きいオーク、白い翼を持つ翼人、そしてエマと同じくらいの高さの視線をもつがっちりした体格のドワーフがいた。

「……そうだな。エヴァの言葉はともかく、新たに開拓するような場所は現状ではないのではないかな。開墾というならかなりあるが。それに無駄に開拓で平地だけを増やしてみても、魔物に対処できない現状では意味がない」

 最初に応じたのはリザードマンだった。

「対処。あの程度の魔獣どもにですか。ケリュネオンに来た民の中には冒険者や元冒険者、戦闘の心得がある者もある程度いたはずですが?」

 エマがリザードマンの報告に厳しい顔つきになる。

「この国の環境に対応出来ていない者がまだ多い。それに純粋な実力不足も否めん。魔族の侵攻を経て、ヒューマンに雪が降る環境での作業に慣れている者自体が少ないのだろうな。元々この辺りの出身だという者が生き残っていてくれれば多少は違うだろうが……」

「いないのですか?」

「数人しかおらん。戦闘経験者はゼロだ。それらからの聞き取りはエマ殿にも届いていると思うが、何せ女神の祝福頼りで生活してきた連中だ。どこまで実用に活きる知識かは疑問だな」

「……開墾にしても警備は必要、でも魔物にまともに警備できる者は少ないと」

「そうなる。冒険者が数人、まともに使える程度か。外部から依頼で連れてくるか我々があたるのが現実的だろう。現状の調査結果から判断すると、この国に生息する魔獣の多くは冬にこそ活発に動き回る傾向がある。訓練を積ませるなら冬以外が妥当だとするエヴァからの報告は、あながち間違いではない」

「わかりました。外部からの協力、冒険者を連れてくることについて提案しておきます。我々が何でもしてあげていては無意味ですからね」

「承知した。ただ、さしあたっての訓練と警備は続行して構わないと思うが?」

「もちろんです。よろしく頼みます」

 この間、エヴァは殆ど言葉を挟めない。
 しかし不満は表情にない。
 隠しているでもない。
 ライドウから紹介された魔物や亜人と接するうち、彼女は彼らの常識を習得しようと心に決めた。
 要求されるラインは滅茶苦茶だが、そもそも国を手に入れること自体が無茶無謀の類だ。
 それを、周囲を完全に魔族に支配された土地でやってのけたライドウとクズノハ商会が異常なのは言うまでもない。
 だがそれを頼ったのは自分で、ケリュネオンが頼れる存在は彼らしかいないのが現状の全て。
 ならば。
 エヴァは彼らと同じ基準で動けるようになろうと決意したのだ。
 だから今はそれを学ぶ途中。
 エマも他の者も、決してエヴァを邪険にしない。
 軽くも扱わない。
 あくまで国の代表者として鍛えるべく接してくる。
 恐ろしく厳しいが。
 折れようにも折れさせてもらえないエヴァだった。
 リザードマンが一歩下がった後、エマがオークを見る。
 が、見上げられたオークは首を横に振った。

「こちらから報告はないな。引き続き魔獣の情報を集めながら食糧確保をしている。狩猟については冒険者を中心にしている事もあって進捗はそれなりだ。エマの基準から見ると八割程度の数値は出ているだろう」

「……二割は追いついていませんか。担当する人数はまだ増やせますか?」

「……問題は無い。が、不慮の死を確実に避けたいなら数人に留めてもらいたい所だ。人数が増えるのは良いことばかりでもない。保護者の我々にも、狩りに励む者らにとってもな」

「わかりました。手配するのでとりあえず三人ほど任せます」

「了解した」

 オーク同士の短い会話の後、続いて前に出たのは翼人。
 この中では一番ヒューマンに近い容姿だが、彼らの背にある翼がそれを否定している。特性にも人離れした点がいくつもある、亜人でも異端の存在だと知ったエヴァはおおいに驚いていた。

「国境警備は問題ありません。時々魔族らしい者らが来ますが侵入などはされていません。何度か警告を無視した者らについて戦闘に発展したこともありますがいずれも撃破できています。こちらに損害はありません」

「お疲れ様。では警備と他任務につく人員の割り振りは現状のままが理想的ですか?」

「いえ。警備に回っている者の手が空いてきています。慣れによる担当エリアの拡大、巴様からの索敵技術の講義などありまして何名か他の任務に移っても問題ありません」

「そうですか、それはありがたいです。では後で候補を出してもらえますか?」

「わかりました」

 ケリュネオンは断崖をそのまま国境にする特異な国だ。
 その警備は飛行能力を備えた翼人が担当していて、他者の侵入を許していない。
 今のケリュネオンに入るにはクズノハ商会の許可が絶対に必要だった。
 そして最後に出てきたのはドワーフ。
 彼は発言の前から困り顔だった。

「さて、何から話すか」

「道具の配備は、やはり遅れが出ていますか」

「今のケリュネオンには儂らのような職人はいくらおっても足りんからのう。国民の中に土属性を得意とする者がもっとおれば状況も少しは変わるが……人員不足はどうしようもないレベルになっておる。かといって我等からもこれ以上人数を出せぬ状況でな。前にも提案はしたが他のドワーフを国民として呼ぶわけにはいかぬか? ケリュネオンにはいくつか火山があるし、見てみたがドワーフにはそれなりに良い環境なんじゃが」

「その件は若様の判断を待っている所ですね。どうも、ローレル連邦からの引き抜きになるのではないかと迷っておられるようですが……」

「若様を悩ませるのは申し訳ないのう。じゃが、ローレルのドワーフにも連邦への帰属意識などありゃせんと思うが。儂らは所詮どこまでいっても職人じゃからなあ。精霊信仰に走った者は例外としても、ドワーフ自身が頷くのなら問題はないはず、と申し上げてくれんか?」

「してはみます。ただ若様はあの通りの方、結果としてローレル連邦の国力を削ぐ可能性を考えておられるでしょうからご決断に役立つかどうかはわかりませんよ」

「連れてきてしまえば確かに国としての潜在的な力は減る可能性もあると。難儀なことまでお考えになる。とにかくじゃ。儂らとしては人が足りぬ。ヒューマンでも亜人でも鍛冶に興味のある者を回すなど早急に対処を願いたい。武具、農具、建築物に土建作業とやる事ばかりが山積みじゃ」

「苦労をかけて申し訳ありません。こちらも今日中には人員を考慮してみます」

「頼む。儂からもローレルのドワーフで知っているコミュニティの特徴などまとめて若様の資料になりそうなものを作っておく。後ほど届けさせよう」

「助かります。ではエヴァ、わかっているとは思いますが。今日も寝る時間はいつもどおりです。戻りましょう」

 それまで興味深く話に耳を傾けていたエヴァがエマからの唐突な言葉に顔をひくつかせた。
 他の面々は既に街に向けて戻り始めていた。

「いつも通り、ですか。あの。私この三日まともに寝ていない気がするのですが。あれがもしかしていつも通りの睡眠時間と……」

「ちゃんと一時間寝ているじゃありませんか。体調に問題は無いよう、きちんと補助薬品は与えているはずですよ? 飲んでないとでも?」

「飲んでます! 飲んでるから心が異常に疲れているのに身体はやたらと元気なんですけど! 今みたいな状況は一体いつまで続くんですか!?」

 数日のことと励んでいたエヴァは、激務の終わりが見えないどころか、これが正常だとばかりに言われた事に反論する。

「いつまで? 当然、我々が必要なくなるレベルにまで貴女が育つまでです。いい大人がハイハイも出来ない程度なんですから精々必死に励みなさい」

「ハイハ……!? だってあんな無茶苦茶な計画をそのまま進められる訳が! それにライドウ先生だってこんなに政治とか経営とか詳しそうじゃなかったですよ!?」

「若様を引き合いに出してどうするんですか、無意味な。貴女にハイハイで大地が割れるんですか?」

「……」

「くだらない。さ、背筋を伸ばして堂々と歩きなさい」

 エマはエヴァの叫びを一蹴してさっさと先を歩く。
 追いかけ、そして曲がりそうな背を必死に伸ばしながら歩くエヴァ。

「エヴァ、一つの国の代表になるとは容易い事ではない。知識、知恵、力。他国と関わらずに済んでいる今の状況ですら一定は求められる。今後外交など始まればこの比ではないのだ。エマ殿が示す以上のペースで育たねばケリュネオンの未来は暗いぞ」

「全くだ。お前には人心をまとめる圧倒的な魅力も無いのだからな。この国の民は元々ここにいたのではないし、それで人をまとめるのも困難な話だが。知識と知恵、それに力で一番身につけやすいのは知識だ。必死で学べ」

「貴族だの王族だの、そんな血による世襲などしているから領地を持つ立場でその様に甘えるんです。人の上に立つならそれだけの何かを見せられるようになりなさい」

「半分狂って夢見た望みかもしれんがの。叶った以上は責任も生ずる。諦めるんじゃな」

 追いついた辺りでリザードマン、オーク、翼人、ドワーフからそれはもうありがたい言葉を頂くエヴァ。
 半笑いが彼女の表情にはりついた。

「いっそ、ロッツガルドにいた時みたいに狂えば楽かもしれない……」

「狂気か。それもいいかもしれぬ、確実に今よりもお前に覚悟や力を与えてくれるだろう」

「大事なのはお前が元首として相応しい能力をもち判断を下せることだ。正気である必要は別にない。良いんじゃないか?」

「若様を失望させる結果になるなら、狂ってでもコトを成し遂げてください」

「どうあっても同じ結末に落ちるじゃろうから、せめて正気の方がお前さんの喜びは大きいんじゃないかの?」

 全く容赦がない言葉が飛ぶ。

「皆さん、エヴァを甘やかさないで下さい。その娘はケリュネオンを背負って立つのですから。若様とそう、契約を交わした身なのですから。狂って楽になろうなど……」

 許す訳がない。
 エマの言葉の後に続く言葉は、全員の目からエヴァに伝えられた。
 エヴァは項垂れる。
 亡国の復活。
 それは奇跡だ。
 なのに、それは果たされてしまった。
 ならばその対価は、代償は。
 いかなるものだったとしても、もう払わざるを得ない。
 とんでもないことになった。
 そう思いながら。
 エヴァは前を見て歩く。
 過去の自分に会えるなら、もっと現実を見ろと怒鳴りたい気持ちをほんの少しだけ抱えて。





◇◆◇◆◇◆◇◆





 深い霧がまだ周囲を取り囲む。
 この辺りでは珍しい現象ではないと知っている彼女も、今日ばかりは霧など出ていなかった方が良かった、と思っていた。
 腕を組み、彼女は客人を待つ。
 その横には四つの腕を持つ巨人がいて、彼も彼女同様に静かに立っていた。
 二人の後ろには完全に武装した魔族の精兵が並ぶ。
 ピクリと。
 巨人が閉じていた目を開け、前を見据えた。

「来た?」

「そのようだ。三人だな」

「もっと見晴らしが良い方がよかったわ。今日だけは」

「そうだな。アレを迎えるのに、これだけ視界が悪いのは正直ぞっとする」

「客人、か」

「魔人と呼ぶのは失礼であろうな。アレは不本意の様だった。ライドウと呼ぶが妥当か」

「でしょうね。イオ、言っておくけど都につくまで揉め事を起こさないでよ?」

「その言葉はそっくり返そうロナ。あれだけあっさりと排除されて敵意も何もあったものではない。俺はただ恐ろしいだけだ」

「魔将のエースに恐ろしいと言わせるんだものね。しかも何故かこんな私たちの領土の真っ只中で待ち合わせ」

 ロナは溜息を漏らす。
 情報を集めるのが得意な彼女でも把握が出来ない客人への苦手意識が漏れ出ていた。
 当人を前にしてそれを見せないだけの腹芸はこなす彼女も、まだ接触していない段階では多少の弱気も見せる。

「レフトが一時行方不明になったケリュネオンから十キロ程か。奴はあそこで何があったのか覚えておらんし、ケリュネオンへの偵察も……」

「成果なし。以前はなかった断崖が突然存在しているってわかっただけね。そこに橋もかかっているのかどうかも不明なんだけどね?」

「部下の被害も出ているのだろう?」

「深入りした部下は全滅よ。部隊ごといっちゃってるから何が起きたのかもさっぱり。まさか、連中が関わっているなんてことは考えにくいんだけどタイミングがどうもね」

「結局、レフトの記憶回復を待つのが一番か。それ以上の実害が無い以上、ケリュネオンには我々に重要な価値もない場所。いたずらに被害を出すこともない」

「悔しいけど、そうなるわね。今は放置するしかないわ」

(……軍外部からの干渉は、多少させてもらうけど)

 ロナは少しだけ言葉を心中で付け足す。

「だがもしお前が憂うようにケリュネオンの異常が奴らに関係していて、その上でその近くで我々と待ち合わせるとなると」

「……」

「クズノハ商会、そしてライドウ。食えぬ連中だろうな。あの男自体はそれほど策を弄するようには見えなかったが、な」

「……ええ。どうやら、お目見えね」

 イオとロナが姿勢を正す。
 霧に三つの影が浮かび、そしてその姿はすぐにはっきりと像を結ぶ。

「お待たせしましたか?」

 真ん中の男がイオとロナを見て申し訳なさそうに言った。

「いえ。時間よりも少し早い位かと。ようこそ、ライドウ殿。そしてお連れの方々。防衛の関係上転移を使った移動が出来ませんことをご了承頂き感謝しております。これより都まではまだ相当の距離がありますが、我々が責任を持ってご案内致します。申し遅れましたが私はイオ。魔将として王に仕えております」

「改めてになるけれど、私はロナ。イオと同じく魔将の一人よ。お久しぶりね、ライドウ。我らが王も貴方に会えるのを心待ちにしているわ。この度は無理な申し出を受けてくれてありがとう」

 イオの言葉に対して、ロナはフランクに挨拶をした。
 表情も真面目な堅物と柔和な笑みで対照的だった。

「クズノハ商会代表、ライドウと申します。よろしくお願い致します。こちらは事前にお伝えしました私の供で、澪と識です」

「澪です。よろしく」

「識です。お世話になります」

 ライドウの自己紹介についで、両脇にいた男女が軽く一礼して挨拶を交わす。
 黒い髪、黒い着物に身を包んだ女性は澪と名乗り、どこか素っ気無く。
 暗く落ちついた赤い髪、白いローブを纏った男は識と名乗り、にこやかに。
 こちらも態度が別れる挨拶だった。

「では、数日の道のりとなりますが参りましょう」

 イオの言葉と合図に魔族の兵が陣形を整える。
 この十数年、殆どヒューマンが足を踏み入れる事がなかった領域。
 そしてその先の、これまでに一度もヒューマンが訪れた事のない未踏の領域へ。
 クズノハ商会代表、ライドウが一歩を踏み出した。

あかーん。
感想返しが遅れております。
明日も少しずつ返していきますのでもう少しお待ちください。

ご意見ご感想お待ちしています。
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