マネジメントに向く人、向かない人
こんにちは、えとみほです。
先日もお話ししたかと思いますが、いまわたしは株式会社オプトという会社で「kakeru」というオウンドメディアの編集長をしています。ただ編集長とは名ばかりでして、とくに役職についているわけでも部下がいるわけでもなく、部署の他のメンバーにお願いして原稿を書いてもらっている身分であります。
そんなわけで、私は編集だけでなく自分で記事の執筆もやっているわけですが、この仕事がすごく楽しいんですね。もともとライターだったこともあって、純粋に書くのが楽しい。あと、読んでくれた人から反応があったり、PV数ががーっと伸びたりすると、ものすごくやりがいが感じられるわけです。
ですが、こうやって自分の記事を書くことにばかり夢中になっていると、他の人に記事をお願いするよりも自分で書いてしまいたいと思ってしまうことがしばしばあります。ただ、これをやっているとメディアとしてはスケールしないわけです。
そんなわけで、なるべく努めて自分以外の人に書いてもらおうと思っていて、各方面に原稿をお願いしているのですが、それでも時折「そのネタは私が書きたい」と思うことがあるのです。そんな時間もないくせに。
サッカーにたとえると、フリーキックの場面をじっと見ていなければならない監督の気分、とでも申しましょうか。ラモスあたりが選手を押しのけて「オレに蹴らせろ!」と叫んでいる場面が頭に浮かんんできましたが、さしづめそんな感じですね。監督としては最悪です(すみません、ラモスは勝手なイメージです)。
サッカーの場合、監督がどれだけ望んでもフィールドに入って球を蹴ることはできないのでいいのですが、普通の仕事の場合は球を奪って蹴ることができます。ここが厄介なところで、それゆえ上司には相当の忍耐力が必要になってきます。
しかも、監督(上司)は選手(部下)たちがそのフリーキックを失敗したとしても、その全責任を自分がとらなければならないのです。「自分が蹴れば入ったかもしれないのに。というか絶対入ったはずだ!」という気持ちをぐっとこらえて(実際入るかどうかはともかくとして)。
なんと割に合わない仕事なんでしょう…!私には到底できそうもありません。気が狂います。
ところで、私の夫はとあるIT企業でエンジニアのマネジメントをしているのですが、この話をしてもまったく共感してくれませんでした。なぜかというと、彼は私とは逆で自分で(コードを)書きたくない人だからです。このことを知ったとき、私は雷に打たれたかのような衝撃を受けました。広義の「ものづくり」を生業とする人は例外なく「自分で作りたい人」に違いないと思い込んでいたからです。まさか、自分で作りたくない人がいるなんて。
かたや歯を食いしばってボールを蹴りたい気持ちを必死に我慢しているというのに、かたやそもそもボールを蹴りたいという欲求が微塵もないという人がいるという現実。
監督に向いていないラモスみたいな人間は、いったいどうしたらいいんでしょうか。キングカズみたいに現役にこだわり続けるしかないんでしょうか?(くどいようですが、勝手なイメージです)
それはそれでしんどくないですか?っていうか、普通なれないし。というわけで、けっこうマジで悩んでますというお話でした(オチはありません)。
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