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【国際】

「戦争しない国 示せる」 小澤征爾さん訴え

 世界的指揮者の小澤征爾さん(79)が20日、訪問先のスイス西部ロールで共同通信と単独会見し、戦後70年を迎える日本は「(今後もずっと)『戦争をしない国』としての良い例を世界に示せるはずだ」と述べ、平和国家の立場を貫くよう訴えた。

 小澤さんは「日本は戦争で間違いをして、戦争の一番いやな体験をした。戦争を歴史(として過去のこと)にしてしまうことは相当危険だ」と語り、高齢者が若い世代へ戦争の記憶を語り継ぐ重要性を強調した。

 また、今の大半の政治家は戦争を知らないと指摘。「政治家は『平和が大事だ』と言っていても、本当は身に染みていない人がいるかもしれない」とも語った。

 旧満州生まれの小澤さんは、日中関係について「政治のことは分からないが、個人的には多くの友人が(中国に)いる」と説明。具体的な日時は決まっていないが、公演のため「中国には必ず行くつもりだ」と述べ、音楽活動を通じて日中関係の改善に取り組む姿勢をあらためて示した。(共同)

 

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