2020年東京五輪を前に、外国人のタトゥー(刺青)がまた話題になっている。星野リゾートが専用シールを貼って隠せる小さなタトゥーなら大浴場の使用を認め、10月から半年間、試験的に実施するという。
刺青は日本と海外でとらえられ方が違う。日本では“こわもて”の印象が強い。海外では宗教的要素に加えて、最近ではファッション感覚で入れる若者も多い。日本では銭湯やサウナ、海水浴場などで「お断り」が定着しているが、そんな中での試験導入でどんな結果が出るか。格闘技界にも多くのタトゥー選手がいるが、私自身は悪い印象がぬぐえない。自分を強く見せるために入れるのだろうが、どうしても解せないでいる。
先日、18歳未満の少年2人に刺青した彫り師が逮捕された。施術には彫師も医師免許が必要で、違反者には罰則もある。温泉郷も五輪で“おもてなし”の思惑は理解できるが、一度緩めるとなし崩しになりはしないだろうか。メディアもかつてはできるだけ写さないようにしていたが、今は規制も緩んでいるように見える。私は反対である。 (山崎照朝)
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