阿部「いい方向に行ってる」復帰後初安打
2015年6月22日6時0分 スポーツ報知
◆巨人3―4中日(21日・東京ドーム)
すさまじいライナーで、新たな一歩を踏み出した。7回無死一塁。外角高めの直球に阿部の全身が反応した。バットの真芯を食った打球は勢いよく伸び、ワンバウンドで右翼フェンスにぶつかった。首痛から19日の中日戦(東京D)で復帰後、初安打となる右翼線二塁打。キャッチャーから一塁に再コンバートとなって初めて快音を響かせ、この回3得点を呼び込んだ。
首の負担を考え、グリップを胸の前まで下げて構える新フォームで2試合ノーヒットも、兆しはあった。前日20日の5回2死二塁。「ショートの頭を狙って打つ」と打席に立ち、直球をフルスイング。結果は左中間寄りの左飛だったが、イメージ通りにバットを出し、逆方向にはじき返せた。新打法で初めて納得して打った瞬間だった。この日の試合前「いい方向にはいっていると思う」と話した通り、結果を残した。
7日に出場選手登録を抹消されて以降、「田舎みたい。鳥のさえずりが聞こえる」というG球場で、黙々と練習した。午前9時半からの全体練習前には一人、室内でティー打撃。屋外での全体練習を終えると、室内に再びこもってバットを振り込んだ。クラブハウスに戻れば、背中の張りでグラウンドに姿を現すことが少なくなったフランシスコに積極的に声をかけるなど、チームリーダーとしても役割を果たし、1軍に戻ってきた。
試合後、原監督は「いい場面で1本、欲を言えばもう1本というのはあるが、大きかったと思う」と評した。阿部は「何もないよ。あさってからまた頑張ります」。大黒柱が復調の兆しを見せた。(中村 大悟)