チェルノブイリへのかけはし

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おわび

7月 15th, 2014 · 1 Comment

良くないことをしました。
ブログのコメント欄で、随分悪態をついてしまって、この場をお借りしてお詫びしたいと思います。言葉の暴力ですね。
それで‥消したりはしないほうがいいと思ってそのまま残します。

ひよる‥というブログのコメント欄です。おかさんという方からの書き込み

「私が書いたブログで、この発言の間違いについて詳しく説明してあります。読んで頂ければ、知事のこの発言が間違いであること、この間違いの問題点などが御理解いただけると思います。原爆被爆者の受けている医療補償について、社会からの誤解や偏見、無理解につながる間違った情報です。ここの一点に関して、修正または削除をお願い致します。
記録と記憶・泉田知事へのメールを公開>>

そのあと、私が毒づいています。
本当に感情的で。

「被爆者手帳学校の生徒じゃない」まで切りかえしています。(T_T)
これはていねいに一つひとつ運動をつみあげてこられたかたに大変、非礼で申し訳ない悪態だったと思います。
自分と問題のポイントが違うから、ということで話を済ませるべきでした。

言葉のはしから相手を攻め始め、なんのための会話だったのか目的がそれて、自分の自己主張したいだけの言葉の羅列。
(多々、そういうことがあるのですがm(__)m)
正直、私の心境として、泉田発言がどうであっても、もうヒロシマ・ナガサキの金看板をしょった医師たちによる線量主義攻撃で、福島原発事故の子どもたちが助けてもらえないというあせりと苦しみ。
被爆者手帳問題が、心にはいってこない私の中の勝手な位置づけ。

「何ミリシーベルト被曝したからこう、ヨウ素にこのぐらいの被ばくをしなければガンにならない」とか、そんな話はみんなでっちあげ。
 「原爆災害」(岩波書店)という本を読めば、まあ、最初から「線量ありき」で、被爆者を切り分けする歴史が始まっています。
誰かがそういうレールを巧妙にひいてしまったため、そのトロッコにのって走り続けている。
 はあ?って。

もちろん、おかさんも0ミリでも被害が出る旨を指摘されていますが、そのトロッコの被爆者手帳とか、医療費の問題とかそれにまつわるあれこれとか、そういうすべての「日本のできなかった」ことが、どれだけ「チェルノブイリの子どもたちの救済の足」をひっぱり、そしてまたこれみよがしに「福島原発事故の被災した子どもたちを捨てるため」になっているかと、思うと、その全部が、私にとって、山下氏であり、重松氏と重なってきて、はらわたが煮えかえってくる。
 すべての議論が意味のないもの見えてきてしまう。
 彼らのつくった架空の広島・長崎の被害者の線量主義をチェルノブイリまで持ち込まれてどれだけ時間のロスをしたか。
犠牲になった子どもたちを出してしまったか‥。

 それら、69年の悪行のすべてを無にしたい‥。
「すべてをゼロからやり直してほしい」、という本音がいいたかった。

しかし、彼らの詐欺の一つひとつを裁判で薄皮をはがすように戦ってこられた方がたを、全否定することになりはしないか‥という
その迷いが、問題の周辺をとびあがってさわいでいるような、非礼なやりとりになってしまいました。

 おかさんの言いたい問題はわかるけれど、そこではなく、その背景のすべてが私には受け入れがたい。今でもそうなのです。
政治も医療も制度も被爆者の分断のされかたも‥すべて。

多くの運動が一つになっていかなければいけないけれど、ヒロシマで起こっているいろんなことに、私の中で不満がありすぎる。
「傲慢」「お前は広島の苦しみをわかっていない」何を言われてもしかたない。
 
 チェルノブイリの科学者や医師たちは、今ははっきりと「広島のデータは使えない、被ばくの型が違うから‥」と言い切っています。それはあくまで遠回しの言い方ですが、彼らはそのペテンを見抜いている。

 母親たちの間で「1ミリシーベルト」でどうしたこうした‥という活動を見るたびに胸がいたい。
「ゼロ」でなければ、「被ばく者」だ。

 被爆者手帳だって、最初から交付の人数が決まっている。だから無理難題的な条件がつけられる。
いったい、アメリカが原爆を投下したのか、日本が原爆を投下したのか、わからないくらい、日本の政府は被爆者に対して冷たい。
これは、他の公害も同じだけれど、「お金」。
そして、後遺障害があり、未だにそれが続いていて、大量に手帳を配布すれば、アメリカの悪行を世界に知らしめることになるから、全員には配布もしない。データになるから医療保障の対象にも入れない。
同胞が苦しんでいるのに、「あなたは何ミリのところの被ばくですから‥」って、もっともらしくあしらってきた。
裁判官が、この人の病気は、被ばくが原因とかそうじゃないとか、裁判で判断できるのか?

 それが分断。そして、世界への間違ったメッセージの配布。

そしてそれが福島でまた上積みされている。
30km圏内で被曝した人にはどんな費用でも出していた。保養の交通費も生活費も。
それで、口をつぐむ人たち。

お金もらっても、別に言うべきことはいってほしい。

先日、とあるマスコミ関係者と話していて、福島医大と小児甲状腺がんの原因についての膠着状態。
これを解決するには被害者がつながって、もっと大きな政策的な体系をつくりあげてもらわないと困る!ということをやっていかなければならない。一生受け続けなければいけないスクリーニング、薬代、あるいは慰謝料。
そうしたことを自粛させるための「結婚」「就職」に影響が出たら困るから秘密にしろ!と迫っている。
つまり、名乗れない。苦しみを飲み込まされている。
これが日本にヒロシマ・ナガサキから面々と続けられてきている「優等生的」な被爆者のあり方。

差別される、黙っていろ、隠せ、家族にそんな人がいたら困る。などなど。セカンドレイプさながらに。
そうやって被ばくの苦しみを隠す、隠さなければいけなかったかもしれないが、隠すことで悪事がどんどん大きく深くなっていくことに協力させられていく。

だから‥今、福島の子どもたちを助けられない、関東の子どもたちも助けられない。
差別されても、いじめられても、叫び続けなければ‥。
しかし、それを当事者に求めることの残酷さ。

長崎大学で山下氏のコレクション部屋をちょい見したときの衝撃。
あまりの恐ろしさに、女として中には入れなかった。
それは、ホルマリン漬けになった生まれてこれなかった、あるいは人間として生きることが許されなかったいのちたち。
死産と伝えられたか‥。
しかし、悲しい思いをしたら悲しい思いをした、つらい、苦しい、こんなこと、やめてくれ!と、どんなに都議会のセクハラのヤジのように辱めをうけたとしても、やはり言わなければ体験を強制させられた意味が無い。

私の命でさけびたい。

しかし、現実には、1ミリシーベルトという着地点でものごとが進められていく。
最初の段階として。
それも頭ではわかっている。
そこから医療保障、損害賠償を被爆地全体にまで持って行くまでにどれほどの労力が必要だろうか。

今、希望する人全てに医療検査を!と署名を集めている人たち。
かと思えば
今年の広島の8月6日の記念式典では、広島市は集団的自衛権のことはとりあげないらしい。
「平和」という言葉の中にすべてがはいっているから、という誰も傷つけない優等生的な考え方。

誰も傷つけないけれど、誰も救わない。

広島の平和記念資料館から被爆者のやけこげになった写真、被爆人形が撤去されていく。
それはいったいなんのため?

hiroshima7月15日中国新聞朝刊3面

2014年7月9日 東京新聞
H26年7月9日 東京新聞
このようなときだけ、被爆者の心情を語る日本政府。本当に大切に思っているなら、なぜ被害者を一律救わない?
チェルノブイリでは、汚染ゾーンに住んでいる住民は医療検査を義務付けられている。
甲状腺に異常があれば、半年に一回は無料で検査を受けることができる。
そういう制度政策を勝ち取るべきなのに、口封じさせられてきた。
口先だけの被爆者の味方。

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100万人に一人の小児甲状腺がんが10万人あたり(赤字)。
この発症率を見れば一般の人はすぐに異常がわかる。
だけど、専門家ほど間違ったら困ると慎重になる。
おまえさんの間違いはさほど重要じゃない。それより、間違いじゃなかった場合のために避難させるほうが先なのに。
20ミリシーベルトまで安全!と長崎原爆の権威の長瀧先生が、木村晋三をしかりつけていた。
チェルノブイリのまさに20倍の被ばくをさせていく。
線量主義の人殺し。

低線量被曝の裁判にかかわってこられた郷地先生が、鼻血の見解を出してくださいました。
これと同じことが甲状腺に起こっているだけなんだよね。

h26714kouchishinnbunH26年7月14日 神戸新聞

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東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)
神戸新聞NEXT7月15日>>

これから、鼻血が出た方々がどのくらいの被爆だったのか、またそれを数値化していく作業が必要になってくるのかもしれません。
特定の限られた医師だけが情報を握り、被爆者と接すること、あるいは遺体の解剖もすべて特定の医師にだけ許されるような原爆投下時のような間違いを決して起こしてはいけないと思います。

 ガラスバッチで一生懸命被ばくの数字を決め打ちして、保障しない証拠作りをしているようですが、ヒロシマ・ナガサキとは被ばくの型が違うので通用しません。
 しかし、まだ鼻血‥。鼻血を起こしたメカニズム被ばくが体内のすべての臓器・血管で起こっていく。

 さて、私も今日は、自分の口害を反省します。

 

 


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久しぶりに拝見しました。一連の流れを見て、私は野呂さんの考えに賛同する方がHPを見れば良いだけなのではないかと思いました。
私は、野呂さんの考えやぶったぎり方に賛同しているのでちょこちょこ拝見しにきます。相手の方はなんというか、ちょっと喧嘩腰?というような態度に見えました。このコメント欄で感情的にコメントをしているような…
私は事故後から、このブログと武田邦彦先生のブログのみを信じて対策してきました。
見る見ないは自由。野呂さんは政治家でもないですし公務員としての失言をしたのでもありません。
元気だしてください!
そして、いつもありがとうございます(*^-^*)