チェルノブイリへのかけはし

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広島と長崎の医師の悪用

10月 20th, 2013 · 4 Comments

原爆ぶらぶら病という言葉がある。
思い切りの内部被ばく。
汚染されたものを食べさせたらそうなる!吸い込んだらなる!ってどうして、広島と長崎から警告がでないか?

広島と尾道でお話会をさせていただき、またアーサービナードさんと畏れ多くもトークショーなどさせていただき、新しい気づきと発見とショック。
広島のホテルから眺めると、街は復興されていて、経済も発達している(不景気かどうかは別として)。
「二世です」「三世です」とお話会にいらしてくださった方が自己紹介してくださる。
もちろん、みなさんおひとりずつは体調に関してあるいは、人生さまざまな局面で不安を感じながら生活されていると思うけれど、チェルノブイリの子供たちと明らかに違う。
突然、私の中に大きな動揺が走りました。
なんだろ、この違和感。
そう、チェルノブイリで人が増えない、復興しない。
3世などチェルノブイリでは生まれてこれるのか、育てられるのか。

何がこんなに違うのか。アーサービナードさんは、「ピカドン」という言葉から原爆の問題に興味を持ったという。
彼は詩人だからその言葉に反応した。
被ばくした方々が、そう表現した。
日本語の、オノマトペや、カタカナを取り入れてどんどん、語彙が膨らんでいく不思議な言葉。日本語。
「経済特区」がいつしか「解雇フリー」と呼ばれて、政府はバツが悪くなり、どうやら「解雇特区」はしばし、雲隠れするようです。
「応援野菜」という言葉がズドンと日本人の心をとらえてしまったように。
(秘密保全法がどうやっても、通すようですが)
さて、アーサーさんは、広島の残留放射能がないのは、枕崎台風で全部、瀬戸内海に流れ出たからだと。
「え~?本当?」と。
次の日、平和記念公園に行って、被爆当時の焼けただれたがれきにシンチレーションをあててみる。
バックグランドと何も変わらない‥。強烈な黒焦げのがれきに放射能が焼き付いてもいないのか。
多くの広島の人たちに聞いても「残留放射能はないらしい、研究者もみな言っている」。
それが、広島とチェルノブイリの決定的な違いなんだろう。
チェルノブイリは、まだ30年たっていないけれど、たぶん、広島が68年経過した時を重ねても残留放射能ゼロにはならない。
フクシマで放出されたものも、関東一円を汚染した放射能も68年後にゼロにはならないだろう。
第一、台風で流れていかないのは、私たちがよく知っている。
そうなってくると、本当に不思議なのだ。
でも、誰かが言う「だって広島はわずか3~数kgの核燃料なんだから、原発事故の放出量は莫大なんだよ」
爆発による熱線で、ペロリと皮膚がむけたれさがって、人々は腕を前に出して歩く。
被ばくマネキンのポーズ。
『原爆災害』(岩波現代文庫)を何度も何度も読み返し、ベラルーシまで持って行ってそれでも読み返した。
腕を下に下げていると、ビリビリして痛くてたまらなくて、それで腕を前にあげて歩いていたって。
そして、この本を読んでみて、かなり数字的なことが書いてあるが、それがどんどん見直されたり、していることに気付く。
だから、半分の数字しか参考にできない。
だって、爆発当時、シンチレーションカウンターなんて日本人は持っていなかったから。

フクシマ事故のあと、なんで空間線量1メートルってのが出てきたのか私にはわからなかった。
だって、チェルノブイリでは、土壌の数値ばかりだったから。
でも、土壌から1メートル離せばかなり空間線量が低くなるよね。
広島長崎は、空間線量1メートルで計測していたみたいです。
そういう記述が出てきて、ああ、あの1メートルの基準は、このことを知っている人たちが指導したんだなぁと思いました。
空間線量は、今まさに、大気中の核実験で降り注ぐ死の灰とか、そういう飛んできたものを計測する。
今フクイチからどのくらい飛んできているか、とかね。
ところが、私たちが住んでいるのは土の上だから、本来、チェルノブイリ事故やフクイチの事故ような場合は、土壌の汚染の数値もちゃんとみていかなくちゃいけないのに。

さて、この原爆災害の本によると、原爆投下後、3日後以内に広島に入市して親族を探したり、救護作業をした人たちの白血病の発病率が高いと書いてあります。
肥田先生の体験を聞いていると、次々に入市の方もなくなっていくのでそれらの方がみなどのような病名だったかわからないでしょう。
つまり、1か月後の枕崎台風までの早期に入市された方々。
彼らの被ばく線量が高かったかもしれないが、でも、本当に100mSv以上だったのかという疑問が残ります。

しかも、被ばく者援護に関して、とうとう私がベラルーシから帰ってくるときに、何かこみあげてくるものがあって、ぶちキレてしまったのは、被ばくした人たちを、どんどん細かく分断していくストーリーに自分が引きずり込まれていたことに気付いたからです。
そのとき、正確にどのくらい被ばくしたかわからない。
だけど、アメリカの手先となったABCCなどが、被ばく者をどこで被ばくしたが、被ばくした時の遮蔽物は?とか、事細かに、細分化していく。コンクリートの塀の影だったか、木造の家の中にいたか、家の中の窓からどのくらいの距離にいたか、とか。
おいおい!それって、今と同じじゃないですか?
(建物の中に16時間いるから、計算上0.23μシーベルトで年間総被ばく量1ミリとかでたらめが今は基準になっている)

外部被ばくだけ、不正確な線量を被ばくされた方に、「それで、あなたはこんな被ばく、あの人はこのぐらいの被ばくととして、決め打ちして、何kmだから保証がどうとか、被ばく者手帳が出るとかでないとか」、全部、医学的観点からしか、被ばくを見ていないってことなんだよね。
違うでしょ?
被ばくはそんな単純なもんじゃないでしょう?
熱線+放射線を浴びて、そのあと放射線や中性子線が残留する市内をさ迷い歩いて、救護所までたどり着けた人はまだいいけれど、その中に3日間、いた人も多かったんじゃないですか?
確かにこの人たちはものすごい被ばく量だったかもしれないけれど、入市で被ばくした人は本当に100mSvもしていないと私は思う。
なのに、原爆ブラブラになり、中には癌になったり白血病をあとになって発病したりした、この人たちの線量はどうなのよ。
線量なんて、嘘ばっかりじゃん!

被ばくについて、広島・長崎の医学者とIAEAが、被ばくを認定する茶番を終わりにしなければ、地球がいくつあっても足りない。
このような重箱のすみをつつくような、そんなおかしな被ばく線量の計算方法で何もわからない。
今、このような大学名の肩書の医学でフクシマの事故をごまかそうとしている。
彼らが作り出したゲームの中にみんな引きずり込まれている。

「20mSvで具合悪くなるデータなどない?」長崎大学の永瀧先生、おかしいでしょ?
広島市全体が被ばくした。みんなで空気を吸わされた。
現実問題、被ばく者を助けるために、長い運動の中で
だから、「1mSvで、被爆者援護法で救済する」ことが決まっている。
とりあえず、これを今の現状に適応させたらよかっただけなのに。
被ばくは、社会全体が被ばくしているんです。
今でも私たちは汚染物質を食べて飲んで、時限爆弾を埋め込まされている。
「放射脳」は、被ばくした脳のことですよ。
被ばくを心配している人のことじゃない。

今日、新幹線の中で、「安倍首相が南相馬のシラスを食べた」とテロップが流れた。
風評被害を払しょくする!目にうかぶ。放射脳になっちまって、アドレナリン出してる首相。
だけど、新幹線の中のビジネスマンたちは、驚くことに「嘲笑」していました。
「食べる必要あるか?」3人でビールを飲んでいたからつい、ほろっと出たんでしょう。
これが日本人の本音。
馬鹿にしている。
「政治を笑うものは、政治に泣く」

初期被ばくは、原爆も、原発も、混乱の中において正確に規定できない。
そこにつけこんで、広島長崎の名誉と地位のある医師たちがふりまいた嘘が、チェルノブイリでも子供たちの被ばくをモルモット化させ、フクイチ事故でもまた同じことを繰り返している。
それどころか、日本中で「放射能食品」を食べる運動がますます強化されていく最中だという。

広島に大きな癌病院を建設している理由はなんなの?
フクイチで被ばくしている人を連れてくるとも思えない。
放射能食品を食べた人たちが病気になるのを見越しているとしか思えない。

ベラルーシから帰ってくる飛行機の中で隣に座ったベラルーシの青年がウオッッカを飲みすぎて、私がトイレにたっているすきに椅子の上にあった「原爆災害」の上に、吐いている。このところバイブル化してた本に!
でかい図体をしているが、大きくなった里子たちと同じくらいの年齢で国が貧しくて中国に出稼ぎにいくらしい。
緊張するよな~、叱られるだろうし。
ちょっと話をすれば、家族の誰かがどこどこを切り取ったとか、兄弟の誰かが死んでいるとか。
こんな小さな声は山下さんたちには届かないんだろう。あなたたちが警告をださないために、被ばくを深くさせられたんだよ。
旧ソ連にも悪徳医師軍団がいて、タッグを組んでいるから。
それでも、みんな闘ってきたから、やっぱり私たちも、一人の人にでも被ばくをさけることを知ってほしい。
『原爆災害』はすぐれた本だけれど、その中の線量の最初の提示が直接、カウントできたものでないことに気づけば、被ばくの解明は闇の中に入っていく。

放射能に閾値はない。1mSvの被ばくまで安全だなんて思わないで、予防する。

返すがえすも汚染されたものなんて食べるな!ブラブラになるぞ!と叫ぶ広島の医師がいないことに泣ける。
チェルノブイリに救援と称して行っていた医師たちも警告さえも発しない。
何しに行っていたか、治療法教えてデータとっていた。
自国の子供たちさえも、放射能漬けにして、重症化してから、何を診る?
治療しない人々を医師と呼ぶのを私たちはやめましょう。
医師資格を持った、ゾンビたち。
何度も何度も被ばくの現場にあらわれて、被害者の骨をしゃぶる餓鬼たちよ。
「名声」「肩書」「科学的成果」そんなものは、「放射能」と同じで毒にしかならん。

以下、新潟県泉田知事がメディア懇談会で語った内容です。

「日本は、長崎、広島、経験しているわけで、被爆手帳貰える方っていうのは、累積被曝量1mSvを超えた人に交付されてるんです。この被爆者手帳貰うと、医療費無料になるんですよ。福島は年間20mSv浴びてもですね、そこで子育てをして、医療費無料の対象にもならないと。日本は一体どうなっているのですかと」
まず、一点目の被曝線量なんですけども、これほんとに泥縄だと思っています。今、言われたように、お一人の方の合算が為されていないという事に加えてですね、各省、縦割りで規制をしていて、整合性が取れていないという問題も抱えています。これもですね、実はずーっと言ってきたんですが、なかなか政府全体で取組めていないと、これも残念な状況だと思ってます。

更に、福島でですね、被害に遭われた方々からですね、私のところに直接、ほんと、あの、嘆願っていうか、要請をですね、頂いています。一つ例を挙げるとですね、5mSv、これ一つの基準になります。年間約5mSvを超えると、日本の普通のエリアでは、放射線管理区域になるんです。ところが、福島では20mSvまで住んでも良いという事になるわけで、5mSv、放射線管理区域になると、18歳未満の方は、就労禁止になるんですよ。

ところが、福島では普通に生活して、20mSv年間浴びて良いですよと、いう事になると、法の下の平等っていうのは、どうなってるんでしょうかという訴えが、私のところにも届いて来ます。

それから、もう一つ、同じ、これは放射能の被害っていう意味では、日本は、長崎、広島、経験しているわけで、この長崎、広島でですね、被爆手帳貰える方っていうのは、累積被曝量1mSvを超えた人に交付されてるんです。この被爆者手帳貰うと、医療費無料になるんですよ。福島は年間20mSv浴びてもですね、そこで子育てをして、医療費無料の対象にもならないと、日本は、一体どうなってるんですかと。

広島、長崎では1mSvで、ちゃんと国の手当がなされるのに、これ避難する事も出来ない。
そして、法律がですね、縦割りに適用をされていると。知事、何とかしてくれっていう、ほんと悲痛な叫びっていうのが届いてます。

チェルノブイリでもですね、これ移住権を与える方、それから移住する所っていう形で、合理的に仕分けしてるわけですよね。世界の標準、なんで放射線管理区域が5mSvなんですかと。

これが今まで間違っていましたという事を証明して、それで変えるんだったら、全体を変えるっていうなら、まだ分かりますけども、日本の普通の地域の放射線管理区域と福島の扱いが違うっていう事、これで本当に良いんだろうかという事については、やっぱり疑問だと思ってます。こういったところを、まぁ各省の基準もね、違うわけですから。砕石、食品、色々違うわけですが、何ら整合性がないまま、司令塔がないまま、今日まで来てるという事は、残念ですし、特に小さなお子さんをお持ちのご父兄、お母さん方、大変心配されてる心情って、私は理解出来ます。

泉田新潟県知事9/5メディア懇談会【全】

東海村のJCOの事故のときも、この援護法をつかって保証したそうです。
ぶっちゃけた話、今回は事故の規模が大きいから、基準値の方をねじまけているってだけですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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野呂さん、日本からベラルースへの旅、通われていらっしゃるとはいえ遠路です。どうか、おやすみ下さいませ。『原爆災害』(岩波現代文庫)是非読んでみたく思います。
今日ロンドンでは、イアン トーマス アッシュ 監督のA2BCの上映会がJAN 主催(www.januk.org)ございました。
福島の子供たちの生活が高レベルの放射能環境の中で営まれていてことがはっきりと描かれておりました。日本の中でもこの現実を知らない人達が多いのだと思います。しかし、福島県外の東日本でも子供のおしっこにセシウムが出ているという最近の記事を読むと、ことの深刻さは当然県境で止まりません。子供だけでなく、お母さんたちの健康が問題だとも読みます。野呂さんが指摘されていらっしゃるように、広島長崎の被爆被害資料自体が米国政府によって隠され操作され、それを元に何シーベルトだから安全とかこの程度の癌の発生率は、全体の癌発生総数の中で埋もれてしまう程度とか、最後には子供も大人も同じ被ばく基準でOKで、飛行機に乗ったりX線も浴びるし、他の化学物質とかの影響を考えたら、被ばくの影響は相対的とか、科学ではなく詭弁の世界です。野呂さんが長い間ベラルースで集めてくださっている資料情報が貴重なのです。被害を受けるのは個々人なのですから、御用科学のみなさんにお任せしていられません。野呂さんのおっしゃる通り、私たちの命は政府にいただいたわけではありませんもの。


 

ロンドン壮年ママさん、本当にそうです。
日本人の頭いま、最高頂におかしくなっているのです。
あれだけ、広島長崎で病気になったかの話をどこかで聞いておきながら、自分にはおきないと確信する根拠がわかりません!
IAEAを倒さない限り終われません、これはすでに地球人類の話です!


 

絶対の正義も悪もこの世にないと思っています。こちらの活動も野呂氏も、こちらの方々がひどい悪人だと思われている山下氏も。私はこちらの記事も前から参考にみさせていただいています。放射性物質の影響を心配し、リスクを軽減させようとすることを、トンデモと批判することはできないし、ごようがくしゃとこちらの方に批判される学者さん達は、彼等の学んできた学問に基づき、化学者としての信念から発言なさっている。医師もしかり。野呂様が日本や子供達の為に活動してるのと同じ気持ちで発信されているかた、すくなくないとおもいます。勿論これは私の見方で、こちらの方がそれを悪の推進派と批判することもひとつの見方だと。ただし、悪の推進派ということを真実と断定するのは、違和感があります。その違和感は、私個人の感じ方ですが。私のことも、推進派かこうさくいんと思われるかしら?私はただのパート主婦で野呂様の講演にも足運んだんですがね。どんなに素晴らしくみえるひとも、悪くみえる人も神でも悪魔でもないので崇拝も退治もできない思ってしまうのですが。お体気を付けて、これからも参考にさせていただきます。


 

正義と悪さん、あなたがおっしゃることは、神さまが言うことですよね。神はさばかない、という呑気な存在です。
私にとって。
私は悟りに至らない人間ですので、子供を病気にさせて薄笑いしている医者の存在を許せないだけ。
もちろん、この問題にしらないふりを決め込んでいるお医者さんもたっぷり日本にいます。
今、そういう医師たちが考えていることはこういうことです。
「正面切って山下氏に反論する根拠を持たないけれど、間違いなく、日本でも小児甲状腺癌が増える。
だけど、広島長崎の医者にさからえば、自分の大学の上司などに叱られる。面倒はごめん。
早く子供たちの甲状腺癌の数があきらかに異常な数値になって、山下氏たちがほえずらかけば、自分たちもようやく子供たちのために働けるのに。」
子供たちの発症を待って、それで、ノコノコ出ていこうとする医師たちは、私にとって山下氏たちと同じ存在です。
小児甲状腺癌になって苦しんでいるチェルノブイリの子供たち、もうみんな大人になっているけれど、私はごめんねと思う。
広島長崎の医者が、放射能のせいではない、と言い続けて、避難も対策も遅れた。
今の日本と同じです。
人間からみた、悪魔、というのは存在すると思いますよ。
それは「良心」を持たないか、「良心が壊れているか」。区別はつきませんが、同じ人間ではありません。
あちらもそう思っている。
実験材料にしていい人間と、自分たちのようなIQの高い選ばれた人間と。
(IQが低い場合は凶悪殺人犯などになるそうです。)
見切ることができなければ、子供たちを救えないでしょう。
彼らの言うように、同じ人間じゃないと私は思います。