瀬川茂子
2015年6月21日22時36分
神経細胞を操作し、過去の楽しい記憶を思い出させると、うつ病のような症状を改善することができたとするマウスの実験結果を、理化学研究所脳科学総合研究センターの利根川進センター長らが英科学誌ネイチャーで発表した。
うつ病になると、それまで楽しかったことが楽しくなくなるなど、過去の楽しい記憶が思い出せないことが知られている。チームは、脳内の楽しい記憶の痕跡を活性化することでうつ病が改善できるか調べた。
オスのマウスにメスと一緒に過ごす楽しい体験をさせ、その時活動した神経細胞群に、楽しい記憶の痕跡が残っていると推定。それらの細胞群に光を当てると、人工的に活性化できるように「光遺伝学」という方法で遺伝子操作をした。
残り:235文字/本文:543文字
おすすめコンテンツ
PR比べてお得!