06月22日 11時49分
5年後の東京オリンピック・パラリンピックにあわせて再開発が進む東京都内で建設業の労災死亡事故が多くなっていることから、厚生労働省の高階政務官が建設現場のパトロールを行って安全を呼びかけました。
厚生労働省の高階恵美子政務官がパトロールを行ったのは、東京・六本木で行われているオフィスビルや高層マンションなどの建設が進む再開発の現場です。
高階政務官は地上70メートル余りの場所で、重さ350キロほどの外壁となるガラスのパネルを取り付ける現場を訪れ、作業員が転落防止のロープをつけて声を掛け合いながら作業する様子を視察しました。
東京労働局によりますと都内ではことしに入って5月末まで、労災で死亡した人は前の年の同じ時期より4人多い24人に上り、このうち建設業が15人となっています。
今後、オリンピックに向けて建設工事の増加が予想されることから、高階政務官は「人手不足や資材が高騰するなど建設業を取り巻く環境は大変な状況ですが、安全に働くことが第一なので、厚生労働省も事故をなくす取り組みを強化していきたい」と話していました。
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