杉原千畝:直筆の「命のビザ」など世界記憶遺産登録を申請
毎日新聞 2015年06月19日 18時40分(最終更新 06月19日 18時44分)
第二次世界大戦中に「命のビザ」で多くのユダヤ人を救ったことで知られる元外交官、杉原千畝(ちうね)(1900〜86年)の出身地の岐阜県八百津町は19日、千畝直筆のビザなどの世界記憶遺産登録を目指し、日本ユネスコ国内委員会(事務局・東京)に申請書を提出した。
登録を求めているのは、直筆のビザやビザ発給者2139人のリストなど計5種類で、タイトルは「杉原リスト−1940年、杉原千畝が避難民救済のため人道主義・博愛精神に基づき大量発給した日本通過ビザの記録」。2017年の登録を目指している。
同委員会は審査の上、9月に2件の国内候補を選び、来年3月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に申請する。文部科学省によると、世界記憶遺産は現在301件あり、国内では藤原道長の「御堂関白記」など3件が登録されている。【小林哲夫】