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あついあついあつい!
高温のサウナに人が入っても火傷しないのは湿度が低いからなのだとか。
でも玉子ならどうだろう。高温のサウナにしばらく置いておいたらゆでられるんじゃないか。 サウナで温泉たまごはできるのか、実験してみました。 サウナで温泉たまごはできるのか100℃近い室温のサウナに裸で入っていられるのは湿度が低いからだと聞いた。
熱を持った水分の量が多い状態、つまり熱湯の中に入ることはできないけれど、水分の量が少ないサウナならば大丈夫だというのだ。まあ実際に大丈夫だから大丈夫なんだろうけど、なんとなく納得いかないところがある。 実は四次元空間なんじゃないのか。
どれだけ湿度が低くても高温であることに変わりはないはず。高温ならば生たまごを持ってサウナに入れば、いつか温泉たまごになるんじゃないだろうか。やってみることにした。
わかんないことはやってみよう。
※今回はとくべつにサウナを借りて撮影しています。普通は飲食物持ち込み禁止の場所が多いので実際にやる場合はご確認ください。
予想:「出来ないんじゃないか」実験する前に結果を予想してみよう。サウナで温泉たまごは出来るのだろうか。いま隣にいた編集部古賀さんにどう思うか聞いてみたところ
「ならないと思う。やっぱりまわりに水がないとダメなんじゃないかなー。」 と。 実は現場のスタッフもほぼ同じ意見だった。 やっぱりお湯に入れないとたまごはゆだらないんじゃないか。理屈はわからないけど、なんとなく出来ないような気がする、と。 今回サウナに持って入るセット。
わからないことはやってみよう。実際にサウナに生たまごを持って入ってみることにした。 今回はマンダムとのコラボ企画なので、正直これでなにも起きないと書くことがなくて困るのは僕である。途中から「サウナで生たまごをたくさん飲むといい汗が出る」とか、企画が変わっていたらそういうことだと思ってほしい。立会いのため現場に来ている代理店の担当者にはご飯でもおごって帰ってもらおう。 玉子を持ってサウナに入る。
写真では熱さまで伝わらないが、この時点ですでに室温は70℃を超えている。
調べてみるとたまごの黄身が固まる温度が約60〜70℃、白身が完全に固まるのが80℃とのこと。ということは70℃ならば温泉たまごになってもおかしくはないはずである。 このサウナはだいたい60℃〜80℃くらいで営業しているのだとか。
入った瞬間に毛穴がぼわっと開くのがわかる。でも入っていられないほどではない。これが70℃のお湯だったら大火傷だろう。 そう考えるとやっぱりお湯につかっていないたまごはゆだらないのだろうか。僕らがゆだらないように。 ボイラーの前の一番熱そうな場所にセットしました。
水に入れたたまごはいつか水が熱せられたらゆだるのではないかという予想。フライパンに割りいれたたまごも、先にフライパンが熱せられ、その熱で目玉焼きになるのではないかという予想で置いてある。生たまご10個は買ってきたパックに入れたままサウナ内に設置した。
あとはひたすら待つだけ。
サウナに食べ物を放置しておくわけにもいかないので、交代で見張りをつけることにした。
僕とライター西村さんと(どっちもサウナが得意ではない)で10分毎にたまごを見張る。交代でサウナに入って10分経ったところでたまごを一個持って出てきて割って確かめるのだ。 たまに様子を見る。
外からも心配そうに様子をうかがっていた。
不安になる熱さ今回は撮影のために営業時間外のサウナを借りたので、サウナ室にいるのは一人である。
中に入りドアを閉めると急に静かになる。ボイラーのチリチリという音。容赦ない熱さ。サウナ内のテレビではキアヌ・リーブスが悪魔に騙される怖い映画をやっていた。 尻の下にじわじわと広がる汗じみのように、頭のなかは不安でいっぱいになっていった。熱い。もうだめだ、と思いかけた次の瞬間、ドアが開いて交代の西村さんが入ってきた。10分経ったのだ。 最初の10分でトレイがグニャグニャになる恐怖。
たまごを一個持ってサウナを出る。
熱で曲がったトレイがサウナの恐ろしさを物語っていた。なにより外の空気の軽さよ!とつぜん重力の低い星に来たみたいな解放感があった。 さて、たまごに変化はあったのだろうか。
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