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IS シリアの世界遺産に爆弾仕掛ける
6月22日 4時40分

IS シリアの世界遺産に爆弾仕掛ける
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シリアの内戦を監視している人権団体は、過激派組織IS=イスラミックステートがシリア中部にある世界遺産、パルミラ遺跡に、爆弾や地雷を仕掛けていることを明らかにし、政府軍の進撃を阻止するなどのねらいが考えられるとしています。
過激派組織ISは先月、シリア中部の都市パルミラに攻勢をかけ政府軍を撤退させてパルミラ遺跡を含む一帯を制圧しました。
イギリスに拠点を置き、シリアの内戦を監視している人権団体「シリア人権監視団」は21日、NHKの取材に対し、ISが20日までに遺跡の中に数多くの爆弾や地雷を仕掛けたことが分かったと明らかにしました。
パルミラ遺跡は、およそ2000年前の古代ローマ時代の王国の神殿や円形劇場の跡が残されている中東有数の貴重な文化遺産で、1980年にユネスコの世界遺産に登録されています。人権監視団のアブドルラフマン代表は「爆弾や地雷は神殿や劇場の跡にも仕掛けられている」としたうえで、「政府軍の進撃を阻止するねらいが考えられるが、遺跡を破壊する準備である可能性も捨てきれない」と述べました。
ISが制圧して以降、今のところパルミラ遺跡は壊されていないもようですが、ISは、これまで制圧したイラク北部で世界遺産の遺跡などを相次いで破壊していることから、ユネスコなどが強い懸念を示しています。

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