農業をまじめにやる気のない「農家」が、最も指摘されたくない弱みを突いたといえるだろう。耕作放棄地への課税を強化する――。政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が16日に出した答申だ。農業の衰退を防ぐには、たんに規制を緩めるだけではなく、むしろルールを厳しくすることが必要なときもある。
答申は、農地にひそむ問題をじつに明快にあぶり出した。「農業をやる気がないのに、農地を持ち続ける人がいる…
農業をまじめにやる気のない「農家」が、最も指摘されたくない弱みを突いたといえるだろう。耕作放棄地への課税を強化する――。政府の規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)が16日に出した答申だ。農業の…続き (6/22)
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉で奇妙な光景が広がっている。農業分野は豚肉と牛肉の関税を引き下げることで事実上決着し、残る焦点はコメの輸入枠の拡大。ところが農産物の「聖域」の中でも最も重いはずのコ…続き (5/25)
知らずに読めばきれいに仕上がったかのように見える政府の文書のなかに、じつは激しい攻防のあとが残されていることがある。政府は3月31日、今後10年の農政の指針となる「食料・農業・農村基本計画」を閣議決…続き (4/20)